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地球人としてできること 獣医師・三好康子さん

 ボルネオへの日本人ツアー企画したい

 海原 今後どんな活動をしていきたいですか。

 三好 ボルネオとオランウータンはライフワークです。日本から通い続けることで、ボルネオの環境を守ることがどんなに大切か、地元の人にも気づいていただきたいと思います。最近の野望は、普通に生活している日本人が、ボルネオの自然に観光客として触れ、そこから自分の生活とボルネオとの繋がりを感じられるようなツアーを企画すること。まずは、周りの友人知人から実験台に誘ってみようと思っています。

 ボルネオのキナバタンガン川でボートクルーズ
  今回、ボルネオで環境保全を行っている「MESCOT」という組織の方に、とても良い言葉を教えていただきました。「地球人として」です。私も一地球人として、何をすべきかを考え続け、ボルネオのことだけでなく、まずは足元からできることをやっていきたいと思います。

 エコツアーと銘打っていなくても、日本発着のボルネオの自然観察ツアーや、現地に日本人スタッフのいる旅行会社がたくさんありますし、日本語のサイトもあります。旅慣れた上級者には、村人の家にホームステイしながら植林ボランティアなどを行うプログラムもあります。MESCOTのように地域コミュニティーが中心となって、まさに環境を守りながらエコツアーを行っている組織もあります。

 海原 行ってみたくなる方も多いと思いますが、ボルネオは今、武装勢力がフィリピン側から侵入したこともあり、外務省が渡航中止勧告を出していますね。

 一部に渡航中止勧告

 三好 2018年8月現在、ボルネオ島の一部東海岸沿いに、日本の外務省が渡航中止勧告を出していますので、この地域を通過する日本発着のツアーは中止されています。その他の地域は大丈夫ですので、このような情報にも注意しつつ、まずは、ボルネオの自然に触れ、楽しんでいただけたらと思います。

 私はオランウータンが好きで、たまたまボルネオなのですが、その他の国や私たちの住む日本でも、環境を保全しながら、観光や農林水産業と共存していこうと努力されている方々はたくさんいらっしゃいます。日常の買い物や、旅行先を選ぶ際には、そんなことをちょっと心に留めるだけでも環境への影響は違ってくるのではと思っています。参考までにサイトを最後にご紹介します。

 海原 こんなに美しい自然が残された島で武装勢力がテロを起こす危険があるというのは、何とも言えない気持ちになります。一地球人としてできることは何か、というのは普段ほとんど考えないですよね。でも、そうした視点を持つと、いろいろなことが違う角度から見えてくるように思えます。なんといっても、このボルネオの写真を見ると、「あぁ、すごいなぁ、自然は。これを大事にしなければ」と感じますよね。

認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン www.bctj.jp
ジプシーの森を作ろう http://borneoorangutan-gypsy.strikingly.com
マレーシア政府観光局 http://www.tourismmalaysia.or.jp/index.html
サバ州政府環境局 japan.sabahtourism.com
MESCOT-KOPEL http://www.mescot.org(英語のみ)
外務省海外安全ホームページ https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html

(文 海原純子)

 三好康子(みよし・やすこ)
 日本大学農獣医学部獣医学科卒業。東京都庁に入庁。東京都動物愛護相談センター・上野動物園などの勤務を経て東京江戸川区で往診専門動物病院開設。NPO法人NRDAアジア所属、ボルネオ保全トラストジャパン会員。一般社団法人日本トラストハイム協会理事。

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