年金・識者談話=駒村康平慶応大教授(社会政策)
痛み伴う改革から逃げずに
駒村康平慶応大教授(社会政策)の話 与党が衆院で過半数割れするという不安定な政治情勢の中、与野党が年金改革を「政争の具」とせずに関連法成立へこぎ着けたことは一定の評価ができる。特に、基礎年金底上げや厚生年金の適用拡大は将来世代の給付水準を確保するために必要な方策だ。ただ、今後の年金財政に影響を及ぼす出生率は現時点で低下に歯止めがかかっておらず、経済成長にも不透明感が漂う。4年後の次期財政検証では非常に厳しい将来見通しが示される可能性がある。年金制度を維持するためにも痛みを伴う改革から逃げてはいけない。 (C)時事通信社
駒村康平慶応大教授(社会政策)の話 与党が衆院で過半数割れするという不安定な政治情勢の中、与野党が年金改革を「政争の具」とせずに関連法成立へこぎ着けたことは一定の評価ができる。特に、基礎年金底上げや厚生年金の適用拡大は将来世代の給付水準を確保するために必要な方策だ。ただ、今後の年金財政に影響を及ぼす出生率は現時点で低下に歯止めがかかっておらず、経済成長にも不透明感が漂う。4年後の次期財政検証では非常に厳しい将来見通しが示される可能性がある。年金制度を維持するためにも痛みを伴う改革から逃げてはいけない。 (C)時事通信社
(2025/06/13 14:51)