Dr.純子のメディカルサロン

慌しい年末を乗り切るためのヒント
~「3:1のリズム」をキープ~ 第26回

 年末、何かと慌しい季節です。仕事の締め切りや忘年会などに追われがちですが、元気で乗り切るために気を付けたいのは、体内リズムを乱さないことでしょう。夜遅くなったり、外食やお酒を飲む機会が増えたりしても、「3:1のリズム」をキープしておくと、体調が維持できるものです。

年の瀬を迎え、にぎわいを見せる東京・上野の「アメ横」(写真はイメージです)

年の瀬を迎え、にぎわいを見せる東京・上野の「アメ横」(写真はイメージです)

 例えば、3日続けて深夜まで続く仕事があっても、3日続いたら次の1日は早く帰り、ゆっくりお風呂に入る。外食とアルコールが3日続いたら、次の1日はお酒をやめ、早めに帰宅するというように、リズムが完全に乱れる前にリセットをしておくことが大事です。

 ◇朝は日光を浴びよう

 体内リズムを乱さないために、朝起きた時にカーテンを開け、日光を浴びることも大事です。冬場、日の光が少ない地方では特に、積極的に日光を浴びる習慣をつけることが健康維持に効果的です。気持ちの落ち込みを防ぎますし、日光を浴びることでビタミンDが生産され、インフルエンザ予防効果が期待できます。昼休みの日光照射量が多い時間は戸外を歩くことも大事です。

 デスクワークが3日連続で続いたら、翌日はストレッチなどで身体をケアする日として、身体を緩め、血液循環を良くしてください。身体を緩めるためには足湯が効果的です。上半身は部屋着を着たまま、膝下を10分程度お風呂に入れて足湯をすると、緊張がほぐれます。その後、シャワーを浴びたり、お風呂に入ったりすると、さらに緊張感の緩和が期待でき、睡眠の質が良くなります。

 むくみにはバナナやワカメ

 外食が多い場合は塩分過剰になりがちです。アルコールと塩分で、むくみがちになり、血圧上昇のリスクも高くなります。こんなときは、カリウムが多く含まれる食べ物を摂取して、ナトリウムを排出するのがいいでしょう。

 カリウムは果物ではアボガドやバナナに多く含まれています。朝食に食べるといいですね。ワカメやパセリにも多く含まれているので、外食で付け合わせになっているときは、ぜひ食べるようにしてください。

 この季節においしい干し柿にもカリウムが多く含まれますから、デザートには干し柿。また、お酒のおつまみには干しブドウもいいでしょう。干しブドウもカリウムが多く含まれています。

 海藻類やキノコには食物繊維が多いですから、塩分や脂質の吸収をブロックできます。年末の太り過ぎ防止には食物繊維が大事です。外食で味噌汁などを飲む場合は、具をキノコ類などにしておくのがお勧めです。

 お酒を飲む機会が多いときは、アルコールの吸収を遅くするため、飲む前にバナナ1本を食べておくなど、食物繊維を事前に食べておくという方法もあります。お酒のおいしさは減少しますが。

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