鮫島浩 医師 (さめしまひろし)

宮崎大学医学部附属病院

宮崎県宮崎市清武町木原5200

  • 産科婦人科 総合周産期母子医療センター
  • 教授 科長 センター長

産婦人科 小児科 産科

専門

産婦人科学、周産期医学、胎児生理学、胎児・新生児医学

鮫島浩

鮫島浩医師は、宮崎県の周産期医療を全国トップレベルに引き上げた功労者のひとり。県全域を網羅した周産期医療ネットワークを構築し、県全域をフィールドにした周産期臨床研究を国際的に発信し続ける。同時に、若手研究者の国際的な頭脳循環にも取り組む。研究は「胎児心拍数モニタリング」「糖尿病が母体と児に及ぼす影響」「分娩中の胎児血圧測定に関する新たな方法の開発」など。地域医療を重んじ、日常の臨床で研鑽を積みつつ、診療及び研究面でも世界で通用する若手産婦人科医の育成を目指す。

診療内容

「お産のトラブルを解決しながら、次世代を産み出す手伝いをするのが産婦人科医の仕事。私が働き始めたころは、赤ちゃんが助かるかどうかの境目は妊娠28週とされていましたが、周産期医療が発展し、今では22週で助かる例が増えています」と鮫島医師。
同院には9床の新生児集中治療室(NICU)、NICUの治療により状態が安定した新生児の経過を観察するための12床の継続保育室(GCU)、2つの分娩室とハイリスク妊婦および胎児を24時間監視するための母体胎児集中治療室(MFICU)3床を備えた「総合周産期母子医療センター」が完備する。分娩室のひとつはLDR(陣痛・分娩・回復室)として機能し、もうひとつは、多胎や未熟児の分娩時や超低出生体重児の手術に利用される。鮫島医師は、このセンター長を務めている。
NICUでは超低出生体重児(出生体重1,000g未満)、極低出生体重児(出生体重1,500g未満)を含む早産児をはじめ、先天性心疾患、先天性消化管疾患、脳外科的疾患などの外科的治療を要する児、その他代謝疾患など集中治療を必要とされるあらゆる新生児疾患の赤ちゃんを受け入れる。一方、母体部門であるMFICUでは、種々の母体合併症・胎児合併症を有する妊婦に対する集中管理を行う。母体の血圧や心拍数、尿量などをチェックし、胎児心拍数モニタリングを行うことで、お母さんと赤ちゃんの健康状態を24時間体制で診ている。さらに、子宮内胎児の診断と治療も。胎児採血(臍帯穿刺)や胎児の腹水・胸水の採取あるいは羊水穿刺を施行し、胎児から直接得られた検体をもとに胎児を診断。同様の手技を行い、胎児への薬物投与、輸血、胸腹水の除去等の治療も行っている。
「子宮内の胎児から新生児までを統一した一連の流れのなかで治療し“母児”を中心としたユニットとして機能しています」と、そのシステムについて語る鮫島医師。
「周産期医療を行うにあたって他科との綿密な連携は欠かせません。日々、小児科、小児外科、消化器外科、小児循環器、心臓外科、脳神経外科、眼科などの医師と協力しながら胎児および新生児の治療にあたっています」チーム医療による新生児外科疾患の治療成績向上が、そのまま児全体の生存率の向上に直結し「全国最低レベルの周産期死亡率」が達成されている。

医師プロフィール

1981年 鹿児島大学医学部 卒業
1983年 米国ロマリンダ大学留学
1986年 鹿児島市立病院
1995年 宮崎大学医学部講師
2011年 宮崎大学医学部生殖発達医学講座産科婦人科学分野教授