中村友彦 医師 (なかむらともひこ)

長野県立こども病院

長野県安曇野市豊科3100

  • 新生児科
  • 副院長

産科 小児科 産婦人科

専門

新生児医療、ハイリスク妊娠・ハイリスク出産

中村友彦

長野県立こども病院は、NICUや24時間体制の救急など先進的な医療を展開するとともに、県唯一の総合周産期母子医療センターとして多くの母子を受け入れている。副院長である中村友彦医師は1993年の開院と同時に新生児科に勤務し、現在は同センター長も兼任しながら、年間約300人の新生児を治療しているスペシャリスト。リスクの高い出産や問題を抱えている母子に対しても、高質で手厚いケアを行う。子ども達の心身を守ることに使命と誇りを抱く、国内屈指の新生児科専門医である。また、2008~2010年にチェルノブイリ原子力発電所事故で多くの子ども達が被爆したベラルーシ国を訪問し周産期医療支援をおこなうとともに、ベラルーシ国の産婦人科医、小児科医の留学生を受け入れて指導してきた。中国福建省の福州市、竜岩市のこども病院の新生児医療支援もおこなっている。

診療内容

長野県で唯一の総合周産期母子医療センターは、現在、医師13人・看護師60人が所属し、新生児特定集中治療室(NICU)を完備している。胎児・新生児救急医療の長野県における最後と砦として、胎児診断、新生児医療の中心的役割を果たしている。標準的な新生児蘇生法の普及、正期産児の出生直後のケア、早産児の診療など、周産期医療従事者の研修・教育を行う。また、新生児期より長期入院を必要とする小児や、退院後の成長・発達のフォローとケアが必要な児に対して、多職種と連携していつでも、どこでも医療が受けられるように長野県全体のシステム構築に努めている。
センター長である中村医師は、産科医・小児科医・助産師・看護師との連携はもちろん、低体重や先天奇形を持って生まれた赤ちゃんの精神運動発達の促進には、理学療法士・作業療法士・心理療法士・保育士の関わりが欠かせない点を訴え、医療・福祉・教育・行政がトータルな視点から横断的に子供を守っていくことも必要だとしている。(病院HPより)
「例えば、女性の妊娠前、妊娠中の栄養と喫煙は、胎児の先天異常や成長に大きな影響があることが分かっており10代後半からの女性の栄養指導、保健指導が重要です。日本では、最近10~20代の女性の「やせ」が進み、それが胎児の栄養不足・低出生体重児の原因の1つと危惧されています。胎内で低栄養状態であった胎児は、青年期以降飽食の環境にさらされると肥満となり、生活習慣病を発症することも最近の研究で分かっています。また、喫煙も低出生体重児の原因の1つです」(中村医師)
また、中村医師は母子の絆が深まるとして近年プームになった「カンガルーケア」(出産直後に母親が胸の上でうつぶせにして抱くこと)において、全国の事故報告を受け、新生児が呼吸困難を起こす可能性があると指摘。
関係機関に「生まれたばかりの赤ちゃんは呼吸が不安定。きちんと観察する必要がある」と呼びかけを行った。
「すべての赤ちゃんは『生きたい』」と産まれてきます。赤ちゃんは私達大人を必要としています。世界中で産まれてくるすべての赤ちゃんを『守ってあげたい』……それが私の夢です」と中村医師は語る。

医師プロフィール

1984年3月 信州大学 医学部 医学科卒業
1993年4月 長野県立こども病院 新生児科副部長
1995年4月-1997年3月まで カナダ、トロント大学呼吸生理学、トロント小児病院新生児研究部門研究員
2002年4月 長野県立こども病院 新生児科部長
2004年4月 長野県立こども病院 総合周産期母子医療センター長
2011年1月 長野県立こども病院 副病院長