医師の紹介
診療内容
治療法には、症状を抑えるための薬物療法、アレルギー反応を起こりにくくするアレルゲン免疫療法、強い鼻づまりや鼻みずにも有効な手術療法などがある。「薬が効かない重症な人には、これらの治療を組み合わせ、日常生活においては、原因となる花粉を除去することが大切です。ストレスをためない、規則正しい生活を送るなどの心がけも重要です」と岡野医師は言う。
また、花粉症に対しては初期治療が有用である。セルフケアとして、花粉情報の利用、マスクやメガネなどで花粉を体内に入れない工夫が重要となる。
花粉症の薬剤には種類があり、病型と重症度に応じて選択するが、その効果と副作用には個人差がある。
「なるべく早く患者さんに合った薬剤をみつけ、次シーズン以降はその薬剤をベースに初期治療を行うことが望ましいでしょう」(岡野医師)
手術療法は、花粉の飛散前にレーザーで鼻粘膜を焼灼する。効果が出るまで時間を要するため、本格花粉飛散後にレーザー照射しても十分な効果は期待できない。レーザー手術によって花粉症が完治するわけではないが、QOLは改善される。
薬物療法が無効、もしくは薬に頼らない「治ゆ」を望むなら、即効性は低いもののアレルゲン免疫療法をという選択もある。現在でも、ダニおよびスギ花粉に対する舌下免疫療法が可能である。岡野医師はこの2つのアレルゲンを同一患者に用いる「Dual SLIT」にも取り組んでいる。
医師プロフィール
1993年 岡山大学大学院医学研究科修了
1995年 米国ハーバード大学公衆衛生学部免疫感染症学講座客員研究員
1998年 岡山大学医学部附属病院助手
2004年 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科助教授・准教授
2017年4月 国際医療福祉大学医学部教授
「花粉症」を専門とする医師
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大久保公裕 医師 (おおくぼきみひろ)
日本医科大学付属病院
耳鼻咽喉科・頭頚部外科 教授、部長
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荻野敏 医師 (おぎのさとし)
兵庫県立西宮病院
耳鼻咽喉科
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久保伸夫 医師 (くぼのぶお)
ザ・北浜タワー耳鼻咽喉科皮膚科クリニック
耳鼻咽喉科 アレルギー科 顧問
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黒野祐一 医師 (くろのゆういち)
鹿児島大学病院
耳鼻咽喉科 科長、教授
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白崎英明 医師 (しらさきひであき)
札幌医科大学附属病院
耳鼻咽喉科 准教授
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鈴木直弘 医師 (すずきなおひろ)
鈴木耳鼻咽喉科・アレルギー科医院
耳鼻咽喉科、アレルギー科 院長
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永倉仁史 医師 (ながくらひとし)
ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニック
院長
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野原修 医師 (のはらおさむ)
野原耳鼻咽喉科医院
院長
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藤枝重治 医師 (ふじえだしげはる)
福井大学医学部附属病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 副病院長 科長 教授
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増山敬祐 医師 (ますやまけいすけ)
山梨大学医学部附属病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 科長、教授
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松原篤 医師 (まつばらあつし)
弘前大学医学部附属病院
耳鼻咽喉科 診療科長、教授
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湯田厚司 医師 (ゆたあつし)
ゆたクリニック
耳鼻咽喉科 院長