バルトリン腺炎〔ばるとりんせんえん〕
バルトリン(大前庭)腺はエンドウ豆大の分泌腺で、腟前庭の後部に位置するため、種々の細菌による炎症をくり返しやすくなります。急性期には発赤腫脹して痛みを感じ、膿瘍(のうよう)を形成することもあります。慢性型では症状は軽く、歩行時や性交時に腫瘤(りゅう)による違和感がある程度です。
治療は、急性型の炎症では抗菌薬の投与や排膿をおこない、膿瘍や慢性型の嚢胞(のうほう)に対しては手術療法をおこないます。
治療は、急性型の炎症では抗菌薬の投与や排膿をおこない、膿瘍や慢性型の嚢胞(のうほう)に対しては手術療法をおこないます。
(執筆・監修:日本大学医学部産婦人科学教室 主任教授 川名 敬)