突発性難聴〔とっぱつせいなんちょう〕
突然片側の感音難聴が生じます。めまいを伴う場合とそうでない場合があります。多くは耳鳴りも伴います。原因は不明ですが、内耳に血液を補給する迷路動脈が一時的に閉塞することやウイルス感染などが原因と考えられています。難聴の程度は軽度なものからまったく聞こえなくなるものまでさまざまです。
[治療]
突発性難聴が生じた場合、発症早期の治療が必要で、発症から2週間以上経過すると治療効果はありません。どんなに遅くても発症後数日以内に治療を開始する必要があります。治療では副腎皮質ステロイド薬、循環改善薬などを投与します。めまいを伴う場合、高度な難聴、高齢者や糖尿病などの合併症のある場合はただちに入院し、安静にして治療をおこないます。高圧酸素療法も一部の施設でおこなわれています。正常に戻るのは3割程度であり、難聴と耳鳴りが後遺症として残ることがあります。
[治療]
突発性難聴が生じた場合、発症早期の治療が必要で、発症から2週間以上経過すると治療効果はありません。どんなに遅くても発症後数日以内に治療を開始する必要があります。治療では副腎皮質ステロイド薬、循環改善薬などを投与します。めまいを伴う場合、高度な難聴、高齢者や糖尿病などの合併症のある場合はただちに入院し、安静にして治療をおこないます。高圧酸素療法も一部の施設でおこなわれています。正常に戻るのは3割程度であり、難聴と耳鳴りが後遺症として残ることがあります。
(執筆・監修:東京逓信病院 病院長 山岨 達也)