縦隔の炎症〔じゅうかくのえんしょう〕
縦隔は無菌的な場所ですが、なんらかの原因で縦隔に細菌などの病原菌が感染すると炎症を起こします。これが縦隔炎です。
食道の損傷によって内腔(くう)の細菌が縦隔に侵入したり、扁桃炎やう歯(むし歯)から蜂窩織(ほうかしき)炎(蜂巣炎))を起こして縦隔に炎症が降下波及することがあります。このような場合には、胸痛に加えて、頸(けい)部腫脹、高熱、一般状態の悪化が急速に進行しますので、急いで病院を受診してください。
縦隔炎を治療するためには抗菌薬を投与するとともに、縦隔内のうみを外部に排出させるために切開、あるいは、手術による縦隔・胸腔ドレナージが必要となりますが、致死率の高い疾患です。
食道の損傷によって内腔(くう)の細菌が縦隔に侵入したり、扁桃炎やう歯(むし歯)から蜂窩織(ほうかしき)炎(蜂巣炎))を起こして縦隔に炎症が降下波及することがあります。このような場合には、胸痛に加えて、頸(けい)部腫脹、高熱、一般状態の悪化が急速に進行しますので、急いで病院を受診してください。
縦隔炎を治療するためには抗菌薬を投与するとともに、縦隔内のうみを外部に排出させるために切開、あるいは、手術による縦隔・胸腔ドレナージが必要となりますが、致死率の高い疾患です。
(執筆・監修:日本赤十字社医療センター 院長〔呼吸器外科〕 中島 淳)