急性扁桃炎〔きゅうせいへんとうえん〕

 俗にいう「扁桃腺がはれた」という病態です。
 扁桃は、口の中の左右にある口蓋扁桃(こうがいへんとう)と、鼻の奥の突きあたりの部分とのどの間にあるアデノイド、耳管(じかん)周囲の耳管周囲扁桃、舌の付け根にある舌根(ぜっこん)扁桃があります。
 一般に急性扁桃炎は、口蓋扁桃の炎症をいいます。子どもに多く、かぜや過労のときにのどの痛みと発熱で発症します。放置すると周囲にひろがり扁桃周囲膿瘍になることもあります。子どもの場合、同時に鼻症状も起こりやすく、アデノイドや耳管周囲扁桃にも炎症をきたし、耳管を介して中耳炎も併発しやすい病態です。
 両側の扁桃全体にベタッと白いヨーグルトのようなものが付いている扁桃炎の場合、EBウイルスによる伝染性単核球症のことがあります。肝臓や脾(ひ)臓もおかされる病気ですので、専門医を受診してください。


[症状]
 個人差はありますが、38.5℃以上の発熱とともにのどが痛くなり、ものが飲み込みにくくなり、頭痛や全身倦怠(けんたい)感を伴います。赤くなった扁桃の表面にふだんは付いていない白いかす(膿栓〈のうせん〉)がぶつぶつ付いています。

[治療]
 多くは溶連菌という細菌の感染が原因です。適切な抗菌薬、鎮痛薬の投与でその症状の多くは治ります。しかし、かりに医師からの投薬で症状が改善しても、一時的に薬で抑えられている場合が多く、最低7日は安静にしてください。無理に仕事を続けたり、不摂生を続けると慢性に移行するばかりか、扁桃周囲膿瘍や喉頭蓋(こうとうがい)炎など重篤な病態に移行します。
 うがいは治療にも予防にも効果があります。
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