めまい、失神 家庭の医学

 めまいには、血液の循環に関連するめまいと、そうでないものがあります。
 急に起き上がったときや立ったときなどに、目の前が暗くなったり気が遠くなる感じがしたりするめまいや立ちくらみは、脳への血流が一時的に低下して起きるものです。ふつうは頭を低くして横になることにより血流は回復するので、しばらくして治りますが、ひどいときには意識を失なう(失神する)こともあります。失神は暑さで脱水状態になっていたり、飲酒や入浴後などさまざまな状況で起こりますが、重い心臓弁膜症や危険な不整脈が原因であることも少なくないので、すぐに専門医を受診することをおすすめします。
 めまいには、そのほかにまわりがぐるぐる回っているように感じる回転性のめまいや、ふらふらして揺れているように感じる動揺性のめまいなどがあります。めまいの持続時間が長く、耳鳴りや難聴をともなうときはメニエル病などが疑われますので、早めに耳鼻咽喉科を受診する必要があります。
 手足のまひやしびれ、あるいはろれつが回らないなどの症状をともなうときは、脳の病気が考えられるので、救急で専門の病院を受診しましょう。

(執筆・監修:公益財団法人 榊原記念財団附属 榊原記念病院 循環器内科 住吉 徹哉)