クリミア・コンゴ出血熱〔くりみあ・こんごしゅっけつねつ〕

 クリミア・コンゴ出血熱はクリミア・コンゴ出血熱ウイルスによる感染症で、アフリカ、東ヨーロッパ、ロシア、中国、中近東など、かなり広い地域に分布しています。日本には存在しません。
 突然、高熱などをもって発症し、はじめは咽頭痛、筋肉痛、頭痛など一般的な急性感染症の症状が主ですが、下痢を伴うことも多く、数日後に出血症状が出現します。吐血、下血など消化管出血や皮下出血がみられ、肝機能障害や腎機能障害も出現することが多いのが特徴です。死亡率は20~30%程度と高率です。
 感染経路は、ウイルスを保有しているダニの咬傷(こうしょう)、家畜や動物の血液・体液との接触、患者の血液・体液との接触です。日本には存在しないので、輸入例が発生しないかぎり感染の危険はありません。
 感染の確定は血液、咽頭ぬぐい液、尿からのウイルスの分離、ELIZA法(enzyme-linked immunosorbent assay)によるウイルス抗原の検出、PCR(polymerase chain reaction)法によるウイルス遺伝子の検出、血清抗体検査などでおこないます。
 治療にはリバビリン(抗ウイルス薬)が使われることがあります。

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