性感染症の予防 家庭の医学

 もっとも確実な予防方法は性行為をおこなわないことです。現実的な予防方法は、感染していない者どうしの性行為では感染の可能性はないため、感染していないことが確認できている人だけをパートナーとすることでしょう。不特定多数を相手にすると感染機会がふえ、さらに感染した場合の感染相手を特定することが困難なため、再感染や感染拡大の危険が高くなります。
 コンドームを使用することで、体液や組織が粘膜・皮膚と接触しないようにすることも重要です。しかし、オーラルセックスなどでも感染する可能性があるため、オーラルセックスや肛門性交の場合でも、最初からコンドームを使用する必要があります。

(執筆・監修:東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学講座 講師 亀井 潤)
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