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じんましんや呼吸困難などのアレルギー症状が突然激しく表れる「アナフィラキシー」。日本医療安全調査機構によると、国内では2016年までの10年間で、アナフィラキシーを原因とする死亡者数は595人に上る。この病気の特徴や対処法について、帝京大学医学部付属病院(東京都板橋区)呼吸器・アレルギー内科の山口正雄教授に聞いた。
アナフィラキシーの主な症状
▽命を落とすことも
アレルギーは体を守る免疫の過剰反応であり、アナフィラキシーは全身に急速に強いアレルギー症状が出る状態をいう。発症原因として多いのは、食べ物、薬、ハチやアリなど刺咬(しこう)昆虫の毒である。12年に東京都調布市の小学校で、食物アレルギーのある女子児童がアナフィラキシーを起こして死亡したのをきっかけに関心が高まった。
皮膚が赤くなる、じんましんが出るといった皮膚症状や呼吸器症状(息苦しい、せきが出る、ゼーゼーする)、腹痛、嘔吐(おうと)、下痢などの消化器症状、頻脈、不整脈、動悸(どうき)など、表れる症状はさまざまだ。複数の症状が一気に襲い掛かってくるのが特徴で、急な血圧低下で意識障害に陥るアナフィラキシーショックを起こした場合、すぐに治療をしないと命を落とすことがある。
発症原因は、小児の場合はほとんどが食べ物だが、成人では多岐にわたる。山口教授は「林業や養蜂業に携わる人で多いのが、ハチ刺傷によるものです。抗菌薬などの医薬品で起こることもあります。当院でよく経験するのは、小麦を食べた後に運動をして発症する食物依存性運動誘発アナフィラキシーです。生魚に寄生するアニサキスで起きる例も見られます」と説明する。
▽有効な初期対応とは
アナフィラキシーが起こったら、一刻も早く症状を抑えることが重要だ。治療薬として用いられるのが、アドレナリンの筋肉注射薬だ。「迅速な投与が命を救うカギとなります。自己注射薬のエピペンは病院に着く前にアドレナリンを先取りして使うことができ、過去にアナフィラキシーの既往歴があるなど発症リスクの高い人は、医師の処方を受けられます」と山口教授は話す。緊急時には、児童や生徒に代わり教職員がエピペンを使用できるなど対策も進んでいる。
ただ、実際には初めて発症することもまれでなく、エピペンを持参していないケースが多いだろう。山口教授は「食事や薬を飲んだ後などに急に皮膚と内臓の症状が表れたら、すぐに救急車を呼びましょう」と注意喚起している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
(2019/04/24 11:00)
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