治療・予防

子どもも発症する「モヤモヤ病」=脱力やしびれ、突然の脳出血も

 脳の主要な血管の一つである内頸(けい)動脈が狭くなることで、細い血管が異常に発達する「モヤモヤ病」。発症頻度は10万人当たり6~10人とまれだが、最近は脳ドックで発見されるなど増加傾向にあり、命の危険にさらされることもある。どのような病気なのか、東京女子医科大学(東京都新宿区)脳神経外科学講座の川俣貴一教授に聞いた。

 ◇脳の血管に異常

 脳の中には内頸動脈という太い動脈があり、そこから脳に栄養が送り込まれている。モヤモヤ病は、その動脈が徐々に狭くなることで起きる血管の病気。脳が血流不足に陥り、それを補うかのように細い血管が発達する。煙のようにもやもやと画像に映し出されることが、病名の由来だ。

 脳に血が足りなくなる「虚血型」と、脳内出血を起こす「出血型」があり、大人と子どもでは症状に違いがある。子どもに多いのは一過性の脳虚血発作。熱い食べ物をフーフーする、笛を吹くなど、深く速い呼吸をきっかけに、手足の脱力やしびれなどの症状が表れる。朝方に頭痛を訴えるケースも多く、不登校と間違われることもある。

 大人も脳虚血で発症することが多いが、もやもや血管が破れて脳出血を発症することもある。突然の頭痛や意識障害、まひなどが生じ、重篤になるケースも少なくない。「モヤモヤ病は自覚症状がほとんどない人もいますが、あくまで進行する病気。家族歴なども含めて、気になる場合は早めの受診をお勧めします」

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