Dr.純子のメディカルサロン

三重県看護連盟の取り組み

 受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案について、政府は今国会への提出を見送る方向となりました。それについて、医療関係者は一様に落胆しています。

 6月10日、三重県看護連盟の総会が津市で開かれ、私は基調講演をしました。会場には「ベッドサイドから政治を変える」と書かれた看板がありました。同連盟は、看護職全体に共通する労働条件の改善や、職場で直面する諸問題について政治的解決を目指す団体で、目標を共有する国会や地方議会の議員を支援しています。

 受け付けで、受動喫煙防止を呼び掛ける署名運動が行われていました。日本は受動喫煙のリスクについての認識が甘いと思います。それゆえ、その危険性を医療サイドから強くかつ具体的に訴え、受動喫煙を防いでいくことが大変重要です。

 講演に向かう途中、名古屋から乗った電車内のトイレではたばこの臭いがしました。まだまだ喫煙の影響についてご存じない方が多いのでしょう。しっかりとその害について伝える必要があると思いました。(了)


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