粒子線注目も、治療費ネック
がん新治療法、外国勢猛追
◇世界初の重粒子・陽子線治療施設
兵庫県立粒子線医療センターは、県が280億円を投じ、01年4月にがん治療専門病院として開院。重粒子線と陽子線両方の治療ができる世界初の施設で、症例数8000を超える実績がある。
がんの治療法は主に、(1)手術療法(2)投薬などの化学療法(3)放射線療法─の三つに分類される。このうち放射線療法は、X線など質量が限りなくゼロに近い光子線が用いられてきたが、近年は質量を持つ「重粒子線」「陽子線」を用いた粒子線治療が注目。「前立腺がん」「肝がん」「膵臓(すいぞう)がん」「骨軟部腫瘍」などが治療対象となる。
(2018/03/24 16:00)