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座り過ぎと死亡リスク ~30分に1回、3分の休憩を(早稲田大学 岡浩一朗教授)~
デスクワークなどで座っている時間が長いと、肩凝りや腰痛に悩まされがちだが、近年は死亡率が上昇することが分かってきた。その実態と対策…
消化管に起こる好酸球性胃腸炎 ~日本人に多く、生活に影響も(国立成育医療研究センター 野村伊知郎室長)~
好酸球性胃腸炎(EGE)は、消化管に好酸球という白血球が多く集まり、炎症を起こす病気。日本人に多く、難病に指定されている。国立成育…
家族の世話をする子ども ~多様な支援を―ヤングケアラー(早稲田メンタルクリニック 益田裕介院長)~
ヤングケアラーとは、慢性的な病気や障害、精神的な問題を抱える家族の世話をする、18歳未満の子どもをいう。幼いきょうだいや祖父母の見…
リハビリでゆっくり回復も ~会話、読み書き難しくなる失語症(京都協立病院 渡辺俊之医師)~
会話や読み書きが困難になった状態を「失語症」という。脳卒中や交通事故などで脳の一部が損傷し、言葉の理解や表現に障害が起きたために発…
心不全による死亡や再入院 ~筋肉内脂肪が多いと高率に(大阪公立大学大学院 柴田敦病院講師)~
心臓病の「終末像」などと言われる心不全。人口の高齢化に伴い急速に増えている。がんよりも生存率が低いなど予後が悪い。大腿(たい)部の…
サウナ習慣で健康増進 ~認知症や心筋梗塞予防効果も期待(日本サウナ学会代表理事 加藤容崇医師)~
「サウナー」と呼ばれるサウナ愛好者が季節を問わず増えているが、サウナは中高年にもお勧めの健康法だという。 日本サウナ学会代表理事の…
じわじわ進行する「ヘッドホン難聴」 ~大音量で音楽聴くリスク(オトクリニック東京 小川郁院長)~
近年リモートワークが広まる中、オンラインの会議や授業などでヘッドホンやイヤホンを長時間装着する人が増えている。移動中や作業中に音楽…
医療連携で「二次性骨折」防ぐ ~骨粗しょう症(新潟リハビリテーション病院 山本智章院長)~
高齢者に多く見られる骨粗しょう症では、骨がもろくなり、大腿(だいたい)骨の付け根や背骨にわずかな外力が加わっただけでも折れる。さら…
「学ぶことは生きること」 ~子どもを支える院内学級(昭和大学大学院 副島賢和准教授)~
院内学級は、学校教育法に基づき、入院中の子どもの教育のために、地域の公立校の分校、分教室や特別支援学級として病院内に設置された学校…
気分を整える光調整療法 ~うつ病や双極障害の治療に(大分大学医学部 平川博文講師)~
うつ病や双極性障害などの精神疾患では、薬物療法と非薬物療法の「両輪」が治療の鍵となる。非薬物療法の一つとして効果が期待されるのが、…
オンライン診療、コロナ禍で拡大 ~新しい診療の形(第二川崎幸クリニック)~
コロナ禍により医療機関での対面受診を控える人が多い中、オンラインによる診療を導入する医療機関が増えている。 オンライン診療はスマー…
最短1回で治癒可能の新薬 ~患者急増の梅毒(愛知医科大学病院 三鴨廣繁教授)~
性感染症の梅毒はこの十年で急増する中、感染予防や治療といった対策が急務となっている。今年初めには、1回の注射で治癒が期待できる新薬…
白目が赤くなる出血と充血 ~重い病気の恐れも(日暮里眼科クリニック 冨永隆志院長)~
目が赤くなる原因には出血と充血がある。目の血管が破れて出血し、白目の一部が赤く染まる「結膜下出血」が起こると驚く人も多いが、そのほ…
気付きにくい仮面高血圧 ~診察時は正常値(済生会広島病院 松本公治院長)~
病院の診察室や健康診断時に測定する血圧は正常値でも、家庭や職場などで測ると高血圧になる人がいる。血圧は時間帯や体調によって大幅に変…
不妊治療に新たな選択肢 ~保険適用で負担軽減(杉山産婦人科・丸の内 杉山力一理事長)~
4月から不妊治療が保険適用となり、患者の経済的な負担が軽減された。生殖医療の専門医として政府に提言してきた杉山産婦人科・丸の内(東…
せきの回数減らす新薬 ~慢性咳嗽(名古屋市立大学病院 新実彰男部長)~
8週間以上続くせきは、慢性咳嗽(がいそう)と呼ばれる。ひどい場合は体力が消耗して日常生活に支障を来すが、新薬により、せきが減って生…
貧血やコーラ色の尿が特徴 ~発作性夜間ヘモグロビン尿症(慶応義塾大学病院 片岡圭亮教授)~
起床後の尿がコーラ飲料のような茶褐色になり、貧血や黄疸(おうだん)などの症状が出る「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)」。国が指…
長引くリンパ節の腫れと痛み ~良性だが治療法は未確立―菊池病(ハレノテラスすこやか内科クリニック 渡辺健院長)~
良性のリンパ節炎である菊池病は、1972年に日本で最初に報告された病気だ。日本、台湾、韓国などの東アジアで患者が多く報告されている…
後期高齢者にフレイル健診 ~心身の衰え、早期対策(東京大学高齢社会総合研究機構 飯島勝矢教授)~
75歳以上の後期高齢者を対象に、心身が衰える「フレイル」の早期発見を重視した「フレイル健診」が2020年度から導入されている。東京…
外国人も医療を受けやすく ~重要性増す医療通訳(日本WHO協会 中村安秀理事長)~
日本に住む外国人が増え、安全・安心な医療を提供する体制の整備が求められている。外国人が医療従事者にきちんと症状を伝え、説明を受けた…
つらい腕の痛みやしびれ ~胸郭出口症候群(慶友整形外科病院 古島弘三副院長)~
つり革につかまったり、ボールを投げたりするなど、腕を上げているときに肩や腕に痛みやしびれが生じて力が入りにくくなるのは、胸郭出口症…
傷、やけどに湿潤療法 ~消毒・乾燥・ガーゼなし(なついキズとやけどのクリニック 夏井睦院長)~
近年、傷ややけどの新たな治療法として注目されているのが、乾かさずに治す湿潤療法だ。 「体が本来持っている自己治癒力を最大限に生かす…
小学生のゲーム依存 ~ゲームのやり過ぎで依存症に(富山大学 山田正明助教)~
インターネットのゲームに熱中し過ぎて日常生活に支障を来す「ゲーム依存」。子どもの引きこもりや不登校の原因にもなり、将来に影響を及ぼ…
原発不明がんの治療薬 ~日本で使用可能に(近畿大学医学部 谷崎潤子講師)~
どこから転移したのか分からない転移がんを「原発不明がん」と呼ぶ。発見時には進行しているケースが半数以上で、有効な治療法がないため長…
長引く全身の不調―甲状腺機能異常 ~症状思い当たれば検査を(金地病院 山田恵美子院長)~
甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、通常一定量に保たれている。甲状腺の働きに異常が生じてバランスが崩れると、全身にさまざまな症状…