黒川一郎 医師 (くろかわいちろう)
明和病院
兵庫県西宮市上鳴尾町4-31
- 皮膚科、にきびセンター
- 皮膚科部長、にきびセンター長
専門
尋常性ざ瘡、ざ瘡関連疾患の病態解明、皮膚腫瘍におけるケラチン発現、皮膚科領域感染症
医師の紹介
この39.4℃の最高気温を記録した夏に、過酷ともいえる実習に励んだことが、現在のにきび治療への熱意につながっている。その後、黒川医師は多数のにきび患者の診察に当たり、その病因である角化、細菌、皮脂、内分泌因子、免疫の多方面より幅広い分野の研究を行ってきた。
「従来のにきびの治療といえば、経験に基づいた様々な治療が行われており、標準的な治療がなく、医療の現場が混乱している状況でした」(黒川医師)
そこで2008年、日本皮膚科学会が尋常性ざ瘡治療ガイドラインを公表。黒川医師は策定委員としてガイドラインの作成に携わった。さらに、海外の著者とにきびに関する総説をまとめたり、化膿性汗腺炎(にきびの重症型)のMedical & Scientific Advisory Boardの日本で唯一のメンバーとして国際的に活躍している。また皮膚上皮性腫瘍に関して、細胞骨格のケラチン発現とその意義というテーマでケラチンの権威であるRoland Moll教授(マールブルグ大学病理学)と総説にまとめた。
感染症の分野では嫌気性菌感染症ガイドラインの作成、黄色ブドウ球菌、にきび桿菌の耐性遺伝子の解明、帯状疱疹後神経痛のリスクファクター、日本紅斑熱の皮膚からのPCR(DNA複製)による早期診断などの実績がある。
医師プロフィール
1986年~1988年 ドイツ・ベルリン自由大学留学
1988年 関西医科大学大学院(皮膚科学)卒業
1988年~1989年 関西医科大学皮膚科助手
1989年~1992年 済生会中津病院皮膚科医員
1992年~2005年 兵庫県立塚口病院皮膚科医長・部長
2005年~2010年 三重大学医学部皮膚科講師、助教授、准教授
2011年 明和病院皮膚科部長・にきびセンター長、兵庫医科大学臨床教育教授
2016年 明和医学研究所所長
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