大里和久 医師 (おおさとかずひさ)

大里クリニック

大阪府池田市上池田1-8-13

  • 内科、皮膚科
  • 院長

内科 性病科 皮膚科

専門

性感染症

大里和久

1872年に性感染症の専門医療機関として設立され、国内唯一の公的な性感染症の総合医療機関として知られる「大阪府立万代診療所(2002年3月末閉院)」。大里和久医師は13年間にわたって所長を務めた性感染症予防・治療のオーソリティー。性感染症についての認識が甘く、隠れた感染者が増え続けている日本の現状について警鐘を鳴らし、予防と検査の重要性を訴え続けている。学会のシンポジウムでは性感染症がHIV感染を助長している事実を指摘。今や梅毒は隠れたHIV感染を発見する重要な指標となりつつある。

診療内容

若者を中心に「性器クラミジア感染症・淋病・梅毒・性器ヘルペスウイルス感染症・尖圭コンジローマ・トリコモナス症・HIV感染(エイズ:後天性免疫不全症候群)」など、さまざまな性感染症(STI:Sexually Transmitted Infections)が流行している。抗生物質が普及していなかった時代には、性病にかかると明らかな症状が現れ、生命に関わる危険性が高かったことも手伝って、本人が感染に比較的早く気づくことができた。しかし、最近のSTDは自覚症状に乏しいことが特徴で、放置したばかりに悪化させてしまうケースがある。例えば、性器クラミジア感染症や淋病を放っておくと、最悪の場合は不妊症になるおそれがあるのだ。また、知らず知らずのあいだに人にうつしてしまう危険性が非常に高い。戦後にいったん減少した性感染症が、今また再び増えているのは、感染しても症状が軽く済むケースが多いことと、性感染症に対する恐怖や危機感が希薄になっていることが原因と考えられている。
性感染症の流行は「HIV感染」の流行にもつながっていく。性病に感染して性器が荒れると、HIV(エイズ・ウイルス)がとりつきやすく、とりわけ潰瘍ができる性器ヘルペスや梅毒などに感染していると、なおさらHIVに感染しやすくなる。こうした性感染症にかかっている人は、健康な人の3~4倍も感染しやすいといわれているほどだ。それにも関わらず、コンドームを使わない性生活を送っていると、気づかないうちにエイズに感染しているリスクが高くなることは必死だ。大里医師はHIV感染と梅毒の相関をまとめて学会のシンポジウムに提言。増え続ける性感染症対策に有効な研究報告となった。
また現在、わが国ではHIVを性感染症の仲間と考えようとしない傾向がある。多くの人が、エイズは自分には関係のない病気と思い込んでいるようで、性交渉では感染しにくいと思い込んでいる人も少なくない。しかし実際には、エイズは今も国内で異性間及び同性間の性交渉によってうつされ、症例が増え続けている。特に若い男女が日本国内で感染している例が増加している。しかも、感染しても多くの場合、最初は無症状で、本人も全く気 づいていないことがほとんど。抗体検査をしない限りわからないので、知らないうちにパートナーに感染させているケースが少なくないということを覚えておきたい。
性感染症は早期発見と早期治療が大切になってくる。現在、HIV感染以外は基本的に治癒することができ、エイズも近年の医学の進歩により、早期に発見・治療すれば社会生活を続けることが可能となってきた。少しでも気がかりなことがあるのなら、早めに専門医を受診したい。大里クリニックは性感染症を専門領域として、さまざまな病気の検査なども実施している。相談にも対応しているので気軽に訪れたい。

医師プロフィール

1968年3月 大阪大学医学部 卒業
1972年3月 大阪大学大学院医学研究課程修了
1989年4月 大阪府立万代診療所所長就任
2002年1月 大里クリニック開設