仲弥 医師 (なかわたる)

仲皮フ科クリニック

埼玉県川越市脇田本町13-10

  • 皮膚科
  • 院長

皮膚科

専門

真菌症

仲弥

患者サイドに立ったきめ細かな診断と治療で優れた実績を上げている、水虫治療のスペシャリスト。真菌のNeutral red染色の研究では、1995年度日本医真菌学会奨励賞を受賞。現在は慶應義塾大学医学部皮膚科・東京女子医科大学皮膚科・埼玉医科大学皮膚科において兼任講師として後進の指導にあたるなか、全国各地で最新の水虫治療などについて精力的に講演活動も行う。著書『水虫は1ヶ月で治せる!』は、水虫治療の名著として広く知られている。

診療内容

現在、日本人の5人に1人が水虫を患っており、その約半数の患者に爪白癬(爪水虫)が見つかっているという。
「水虫の治療は、水虫のタイプによってそれぞれ適切な方法で行う必要があります。一般的に、趾間型や小水疱型の水虫は、薬を患部に塗布する外用薬で治します。最近は、水虫の白癬菌を強力に死滅させる外用抗真菌薬がいくつもありますので、それを1ヵ月間、医師の指示通りに塗布すれば、必ず治ります」と、水虫のエキスパートとして知られる仲医師は太鼓判を押す。
とはいえ、水虫は見た目だけではわからなく、誤診も多いという。正しい診断を下すためには、正しい検査が必要である。爪の水虫ではまず爪の濁った部分を削り、顕微鏡で観察する。この検査で白癬菌が見つかれば、爪白癬と診断される。検査は5分ほどで結果が出るものであり、痛みなどを伴うこともない。場合によっては、続いて培養検査を行うこともある。
爪白癬の治療には、抗真菌内服薬が使われる。抗真菌薬には内服薬と外用薬があり、一般的に足白癬は外用薬で治療することが多い。
一方、爪は硬いために、外側から薬を塗っただけでは爪の中にいる白癬菌にまで薬の効果が行き渡らないので、通常内服薬が使われる。「外用薬で、爪白癬に効能・効果が認められているものはありません」と仲医師は言い切る。現在、爪白癬に保険適応のある内服薬はイトラコナゾール、テルビナフィンの2種類とのこと。
爪白癬では、薬を飲んだからといって、濁った爪の部分が元の透明な爪に戻るということはない。爪の伸びにしたがって白癬菌におかされた爪は先のほうへと押し出され、正常な爪が生えてくることで、次第にきれいになってゆくのだ。
「爪の先端部だけ濁っている場合は治療期間も短くて済みますが、爪全体が濁っている場合はどうしても治療期間が長くなります」(仲医師)
ちなみに、爪が伸びる速さは手で1ヵ月に約3mm、足で約1.5mmといわれ、完全に生え代わるにはそれぞれ6ヵ月、1年以上の時間が必要とされる(個人差あり)。
薬を服用する期間はその人の爪の伸びる速度にも左右されるが、テルビナフィンは125mgを6か月毎日内服する療法、イトラコナゾールは1週間だけ400mgを毎日飲んで、3週間薬を休む。これを3サイクル繰り返すパルス療法が用いられるという。
「服用終了時期は、経過を見ながら医師が判断しますので、自己判断で治療の中断をしないことが大切です」(仲医師)
爪白癬の治療でいちばん大切なことは「根気強く治療を継続すること」である。抗真菌内服薬できちんと治療すれば1年後には8割程度の患者が治るという。一方で、治りにくいタイプの爪白癬があることも事実。たとえば、くさび形に混濁(にごり)が入った爪、爪甲剥離といわれる爪床から浮いている爪の場合には、内服薬による治療だけでなく、ドリルで爪を削ったり、ODT療法(爪を軟らかくする尿素軟膏と抗真菌外用薬を併用し、ラップで密閉する)を行うこともある。なおこれらの治療は、何らかの事情で抗真菌内服薬による治療ができない患者に対しても行われる。最後に、治療効果を上げるコツを仲医師に聞いた。
「爪をできるだけ削ったほうがいいですね。お風呂上がりなど、爪が柔らかくなっているときに、ヤスリやニッパーなどを使って削りましょう。ただし、削った爪がまわりに飛び散らないように注意してください。家族に感染してしまう恐れがあります」(仲医師)

医師プロフィール

1977年 慶應義塾大学医学部 卒業、慶應義塾大学医学部入局
1983年 慶應義塾大学医学部皮膚科医長
1987年 慶應義塾大学医学部皮膚科専任講師
1996年 仲皮フ科クリニック開業