常深祐一郎 医師 (つねみゆういちろう)

東京女子医科大学病院

東京都新宿区河田町8-1

  • 皮膚科
  • 准教授 病棟長

皮膚科 アレルギー科 内科

専門

臨床:皮膚真菌症、アトピー性皮膚炎、乾癬、角化症、抗酸菌感染症、疥癬
基礎:皮膚免疫、ケモカイン、皮膚疾患の遺伝子多型

常深祐一郎

常深祐一郎医師は、東京女子医科大学病院皮膚科では、乾癬外来を担当。あわせて水虫などの皮膚真菌症やアトピー性皮膚炎も診察している。日本皮膚科学会認定専門医・日本医真菌学会認定専門医の資格を有する。いずれの疾患においても、的確な診断のもと、皮膚疾患の基本となる外用薬を十分に活用し、さらに内服薬や注射薬など効果の高い治療法も積極的に取り入れている。

診療内容

水虫は、白癬菌というカビ(真菌)の一種が、皮膚の角質層に感染して起こる病気。足にできる水虫を足白癬、爪の中に入り込んだものを爪白癬という。感染すると、足の裏に小さな水ぶくれができたり、足の指の間の皮がふやけたりする。白癬菌はカビの一種なので、お風呂のカビと同様、気温と湿度が上がると繁殖スピードが速くなる。実は、水虫に感染するのは夏だけでなく一年中起こるのだが、冬は感染しても菌の活動性が低く、症状が現れない。これを治ったと勘違いしている人も多い。実は、菌を一年中ずっと持っていて、梅雨のころから症状が出て、秋に治ったと思ったら、また翌年の夏に同じ菌が活動をしだすといったサイクルを延々と繰り返しているのである。

診断は、患部の皮膚を採取し、顕微鏡で白癬菌を探す。医療機関で検査を受ける前に抗真菌薬を塗ってしまうと、菌の増殖が抑えられ顕微鏡で菌が見つかりにくくなるため、薬を塗る前に、まずは受診して検査を受けることをおすすめする。

水虫の治療にはぬり薬を用いる。抗真菌薬の塗り薬は、菌を殺す薬ではなく、菌の増殖を止める薬。菌がいる古い角質が新しい細胞に押し出され、垢になって落ちていく、この期間、菌の増殖を止めれば菌はすべて押し出される。しかし、角質が落ちるまでに1~2カ月はかかるので、完全に症状が消えてからも1~2カ月は塗り続けよう。良くなったからといって、症状が残っているうちに中止すると、菌の増殖が再開し元に戻ってしまう。薬は中途半端にやめず1~2カ月塗りきることが大切である。
症状がある場所は菌も多いのだが、他の場所にも菌がいないわけではないので塗り残せば生き残った菌が増殖しだす。指の間、足の裏、土踏まず、かかとまで、くまなく塗るとよい。毎年繰り返す人や、どこまで塗ればいいか迷う人は、足首の下全体に塗るとよい。1日1回、塗り残しのないよう注意しよう。
このように、専門医にしっかりと指導を受ければ、これまでくすぶっていた水虫も、速やかによくなる。
爪水虫には、効果的な内服薬があるので、病院を受診して処方してもらおう。爪水虫は白癬菌の巣なので、放置すると、何度も水虫になってしまう。水虫のある人は、爪に異常がないかもしっかり観察して頂きたい。
自己判断で抗真菌薬を水虫ではない皮膚に塗ると、悪化することもあるので要注意である。病院を受診し、皮膚科専門医による正しい診断と指導を受けることをお勧めする。

今や、効果的な薬剤がそろい、水虫も爪水虫も完治が可能な病気である。自己治療で悩んでいる人は是非専門医を受診して完治させよう。

医師プロフィール

1974年 兵庫県西宮市出身
1999年 東京大学医学部医学科 卒業、東京大学医学部附属病院 皮膚科研修医
2000年 国立国際医療センター 皮膚科 研修医
2001年 東京大学大学院医学系研究科入学
2005年 東京大学大学院医学系研究科卒業 学位(医学博士)取得、 東京大学医学部附属病院 皮膚科 医員
2006年 東京大学医学部附属病院 皮膚科 助手、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 取得
2007年 東京大学医学部附属病院 皮膚科 助教
2010年 東京女子医科大学 皮膚科 講師
2011年 同大学院看護学研究科兼務、日本医真菌学会認定医真菌専門医 取得
2014年 東京女子医科大学 皮膚科 准教授、同医療安全対策室兼務