石光俊彦 医師 (いしみつとしひこ)

獨協医科大学病院

栃木県下都賀郡壬生町北小林880

  • 循環器・腎臓内科
  • 主任教授・診療部長

循環器科 腎臓内科 内科

専門

高血圧

石光俊彦

日本高血圧学会の理事を務める高血圧診療・研究のエキスパート。循環器内科を率いるほか、透析部部長と治験管理室室長も兼任する。県内の医療機関から紹介される難治性高血圧の患者を中心に、二次性高血圧の確定診断など、専門的な医療を提供している。治療においては、病状に応じて複数の降圧薬を組み合わせる併用療法を得意とし、効果的かつ安全に血圧をコントロールしていく。同時に、非薬物療法として食事や運動、禁煙などの生活習慣の修正を指導し、心血管疾患や循環器系臓器障害の抑制に取り組む。

診療内容

心臓病、腎臓病、高血圧、末梢血管疾患など、幅広い循環器系疾患の診療を行う同科。心臓カテーテル、心エコー、心臓電気生理、腎・高血圧、再生医療の5つのグループにわかれ、専門的医療を必要とする多くの患者の診察をしている。
石光医師が専門とする高血圧は、本態性高血圧と、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、腎実質性高血圧、腎血管性高血圧などの二次性高血圧にわけることができる。高血圧治療では、血圧を正常化することだけではなく、循環器系臓器障害や心血管疾患を抑制し、長期予後を改善することが目指される。高齢の患者には、血圧を管理・治療するだけではなく、感染症や認知症、整形外科的な問題なども勘案する。
高血圧の患者では、早朝の血圧上昇や夜間血圧が心血管イベントや臓器障害のリスクに影響するため24時間にわたる厳格な血圧管理が重要だ。治療においては、患者の病態に合った複数の降圧薬を使うことで、治療効果を高め、予後改善を図る。その際、降圧効果が増強され副作用のリスクが相殺されるような組み合わせを考慮する。第一選択薬は、利尿薬、β遮断薬、Ca拮抗薬、ACE阻害薬、ARBの5種類だ。利尿薬は低価で併用薬として有用性が高く、β遮断薬は頻脈や冠動脈狭窄に推奨される。Ca拮抗薬は降圧の有効性が高く、重篤な副作用はまれだ。ACE阻害薬は糖尿病、慢性腎臓病、心機能障害を合併する場合に積極的な適用となる。ARBはACE阻害薬と同等の効果を持つが、副作用がより少ない。それぞれの薬に特徴があるので、降圧薬を知りつくした専門医に診てもらうと安心だ。
また、高血圧の治療においては、生活習慣の修正も非常に大切だ。中でも、塩分は1日6g未満に減らすことが勧められる。醤油、味噌、漬物などの高食塩食品に加え、加工食品やファーストフードに含まれる塩分に注意が必要だ。他にも、動物性脂肪や乳製品の摂取を控え、魚や野菜、果物中心の食事にすると、血圧を下げる効果が期待できる。さらに、BMI25未満を目標として、肥満の是正をする。循環器疾患のない高血圧患者は、有酸素運動を週3日30分以上行う。早歩きやゆっくりとした階段昇行など「汗ばむけれども、会話ができる程度」が目安だ。節酒や禁煙も欠かせない。

医師プロフィール

1983年 東京大学第二内科 医員
1988年 米国ミネソタ大学内科 研究員
1991年 獨協医科大学循環器内科 講師
1993年 国立循環器病センター 厚生技官
1996年 獨協医科大学循環器内科 助教授

「高血圧」を専門とする医師