國本正雄 医師 (くにもとまさお)

くにもと病院

北海道旭川市曙一条7-2-1

  • 肛門外科・胃腸内科・リハビリテーション科・形成外科・美容外科
  • 理事長

肛門科 形成外科 リハビリテーション科

専門

痔核根治手術、痔瘻根治術、裂肛根治手術 、ALTA硬化療法

國本正雄

30年にも及ぶ肛門疾患診療のベテランでありながら、切らずに治す「ALTA硬化療法」をはじめとする最新医療技術の習得に努めるなど、常に患者にとって最善の医療を求めようとする姿勢への評価は高い。大腸肛門疾患の専門病院の院長として日々の診療をおこなうかたわら、テレビやラジオなどメディアへの露出も多く、学童の排便問題対策や「でるでる体操」など、排便改善の啓蒙にも積極的に取り組んでいる。また旭川医科大学臨床指導教授・非常勤講師として後進の指導にもあたる。

診療内容

大腸肛門病の専門病院として、年間約1,000例を超える肛門手術を実施する同院では、専門病院だけあって痔核根治手術、脱肛根本手術、結紮切除術、痔瘻根治術、肛門皮垂切除術など、さまざまな手術がおこなわれ好成績をあげているが、中でも注目したいのが「ジオン注硬化(ALTA)療法」である。
30年にわたり大腸・肛門疾患の専門医として第一線で活躍してきた國本医師によれば、ジオン注とは硫酸アルミニウムカリウム及びタンニン酸を主成分とする新しい痔核注射法で、2004年7月に承認された「切らずに治す」治療法であるという。
「特に脱出後、押し込まないと戻らない痔核である第3度の内痔核や、常時脱出している状態で従来は手術による治療がおこなわれていた第4度の内痔核に適応します。ちなみに外痔核、裂肛、痔ろうには使用できません」(國本医師)
この治療法の利点はどこにあるのだろうか。國本医師に聞いてみた。
「痛みを感じない部分に注射をするため、痔核を切り取る手術より痛みが少ないというのが、まず第一のメリットです。当然、患者さんの体への負担が軽減されるため、入院期間も短縮されます。ですから社会生活への早期復帰が可能となるのです」
以前なら、痔の手術というのは痛みをともなったり、完治まで時間がかかるというイメージがあったが、これはそんな痔の手術の概念を変えてしまったと言っても過言ではない。では、実際の治療はどのような手順でおこなわれるのだろうか。
「この治療をするのには、1つの痔核に対して4箇所に分割して注射する四段階注射法という高度な手技が必要です。肛門診療に精通し、さらにこの治療に必要な知識と経験を習得するための講習を修了した医師が在籍する当院のような施設でしか施行できません」(國本医師)
それは薬液を上極部粘膜下層、中央部粘膜下層、粘膜固有層、下極部粘膜下層といった4箇所の部位に分割して投与する難しいもの。薬液を投与すると痔核に変化が起きる。
「薬液の作用により痔核内の血流が低下し、炎症が起きます。そして数週間後には炎症作用の修復反応による繊維化が起きるのです。その後、痔核は硬化退縮していきます」(國本医師)
これが「切らずに治す」ジオン注硬化(ALTA)療法のおおまかな流れだ。適応できる痔とできない痔があるが、それでも痔で苦しむ患者にとって光明が差したことには間違いない。ある患者の例ではジオン注を投与後、28日後には痔核が縮小し、脱出も消失した。多くの患者が、この療法により痔の苦しみから解放されているのだ。このように年々実績をあげている最新療法への期待は大きい。また同院は日本大腸肛門病学会の専門医修練施設、日本消化器外科学会の専門医修練施設・関連施設として、数多くの医師が専門技術を学び、全国に巣立っている。國本医師が30年にわたって培ってきた技術を惜しげもなく若い医師に伝えているのだ。さらに学童の排便問題対策や排便改善の啓蒙活動にも積極的で、排便障害外来を設けるなど大腸肛門疾患の医療をいろいろな形でサポートしている。

医師プロフィール

1981年3月 札幌医科大学医学部 卒業
1989年7月 札幌いしやま病院 副院長
1991年9月 くにもと肛門科 院長
2000年3月 くにもと病院 院長