腰椎変性すべり症〔ようついへんせいすべりしょう〕 家庭の医学

 腰の骨の関節や椎間板(ついかんばん)の加齢的変化が原因で背骨がずれ、腰痛を生じたものを腰椎変性すべり症といいます。中年以降の女性に多くみられ、通常は4番目の腰椎と5番目の腰椎の間ですべり症がみられます。
 はじめは腰痛だけをうったえることもありますが、足の痛みやしびれ、歩行障害など、腰部脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)症と同様の症状があらわれます。すべりの程度は腰を前に曲げると強くなることが多いのですが、症状は逆で、腰をうしろに反らすと、神経の圧迫が強くなり腰痛や足の痛みが増悪します。
 X線検査ですべりを知ることができますが、神経の圧迫のようすはMRI(磁気共鳴画像法)検査で調べるとわかります。

[治療]
 治療方法は腰部脊柱管狭窄症と同様ですが、手術の際に固定術が必要となることがあります。

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