薬の管理

■薬の保管
 薬は保存のしかたによって、長もちしますが、変色、崩壊や沈殿がみられたら、有効期間内でも捨てるようにしてください。薬の保管場所は、湿気の多い台所、直射日光の当たる場所、暖房器具の近くなどは避けてください。特に注意書きがなければ、製造後3年程度までは使用できますが、一般に購入後1~2年をめどとしたほうがよいようです。
 また、保管するときに、内服薬と外用薬とを区別しておくと、誤飲や、外用薬からの湿気で内服薬を変質させることも防げます。乳幼児のいる家庭では、子どもの手のとどかないところにしまってください。

■薬が余ったときの注意
 病気のために使用している薬だけでなく、症状改善のために頓服(とんぷく)で使用している薬などは余ってしまうことがよくあります。定期的に処方してもらっている薬(残薬)であれば、かかりつけ医やかかりつけ薬剤師に相談すると、薬の量を調整してくれます。特に薬によっては使用期限の違いもあるので薬剤師に余った薬をみてもらうのがいいでしょう。
 なお、余っているからといって勝手にほかの人に使用しないようにしてください。薬が合わなかったりして、副作用が出たりすることもあります。
 使用期間を過ぎた薬は、誤って使用しないよう捨てましょう。錠剤やカプセル、湿布類は紙や袋に包んで可燃ごみ、軟膏(なんこう)や目薬などは中身を紙や布などに出してくるみ、容器とは別に可燃ごみに出してください。ただし、麻薬や向精神薬、毒薬などは一般に捨てると危険なため、処方・調剤された医療機関、薬局にお持ちください。破棄に悩む場合、薬局に相談するとよいでしょう。

(執筆・監修:東京慈恵会医科大学 教授〔臨床薬理学〕 志賀 剛)