厚生労働省は4日、2025年度の医薬品の公定価格「薬価」の改定に向けた調査結果(速報値)を中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関、中医協)に報告した。今年9月分の取引の集計で、医療機関が卸業者から仕入れる薬の市場実勢価格が、公定価格を平均で約5.2%下回った。政府はこれを踏まえて薬価を引き下げる方針だが、製薬業界への影響を考慮し、対象範囲を慎重に検討する。 (C)時事通信社