「海に挑むヨットマン 」 白石康次郎 海洋冒険家|一流の流儀
水平線の向こう見たい=冒険家の情熱と生きざま
2016年、最も過酷な単独世界一周ヨットレースといわれる「ヴァンデ・グローヴ」にアジア人として初出場を果たした海洋冒険家がいる。白石康次郎さんだ。「水平線の向こうに何があるのかを見てみたい」という夢を持ち、高校在学中、単独世界一周ヨットレースで優勝した故多田雄幸さんに弟子入り。1994年、26歳でヨットによる単独無寄港無補給世界一周の史上最年少記録(当時)を樹立した。
2006年、単独世界一周ヨットレース「ファイブ・オーシャンズ」クラスⅠで歴史的快挙となる第2位を達成。2008年、フランスの双胴船「ギターナ13」号にクルーとして乗船し、サンフランシスコ―横浜間の世界最速横断記録を更新するなどヨットレースや他のアドベンチャーレースでも輝かしい成績を積み上げてきた。その明るいキャラクターゆえにファンが多い白石さんに、冒険家の生きざまを聞いた。
白石さんは、1967年5月8日に東京都に生まれ、小さい頃は神奈川県鎌倉市で育った。同県立三崎水産高等学校卒業。子どもや親子を対象とした自然体験プログラム「リビエラ海洋塾」の開催などを通して、次世代に自然の尊さや夢を伝える活動も積極的に行っている。