谷口正実 医師 (たにぐちまさみ)

国立病院機構 相模原病院

神奈川県相模原市南区桜台18-1

  • アレルギー科・呼吸器内科
  • 臨床研究センター長

アレルギー科 呼吸器科 内科

専門

アレルギー内科、呼吸器科内科

谷口正実

国立病院機構相模原病院のアレルギー科は、日本で唯一準ナショナルセンターの指定を受けて、アレルギー診療の拠点となっている。谷口正実医師はその成人臨床と臨床研究のトップとして日夜、臨床と研究の両面から治療に取り組むエキスパート。ポリシーは「高い志で、研究も臨床も、熱意を持って解決をめざす」、その治療の特徴は「どんな人でも治すこと」。喘息だけではなく、さまざまな診療科にまたがる病態に目を向けることで、見逃されがちな根本の原因を突き止め、喘息治療と併行することで、高い治療効果をあげている。

診療内容

国立病院機構相模原病院のアレルギー科は1999年リウマチ・アレルギーの中心施設として高度専門医療施設(準ナショナルセンター)に指定され、アレルギー診療の拠点となった。ほとんどのアレルギー疾患の治療に関して最先端の研究も行っている。アレルギー疾患に関しては、耳鼻いんこう科、皮膚科、眼科と協力して診断、治療を行っている。当院では、アレルギー・呼吸器センターとして呼吸器内科とアレルギー科が一体となり共通の医師が診察を行っており、すべての医師がアレルギー疾患および呼吸器疾患の両方の領域の診療を行っている。

 カビアレルギーに詳しい谷口氏によると、カビの中でもアスペルギルス(アスペルギルス・フミガタス)は、最も危険なアレルギー原因物質(アレルゲン)であり、肺や気管支を破壊する反応を起こしやすく、アレルギー症状も重症化しやすいと言う。
 アスペルギルスに対するアレルギーがあるかどうかは、ほとんどの医療機関で、アスペルギルスを含め13種類のアレルゲン検査(IgE抗体検査)である血液検査が受けられる。費用は保険適応で3割負担の場合約6000円程度。もし、アスペルギルスに対するアレルギーが見つかった(陽性)場合は、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)の可能性もあるため、さらに検査が必要となる。この検査は保険適応ではないため、自己負担となる。もし、アスペルギルスに対するIgE抗体とIgG抗体の両方が陽性だった場合、現在症状がなくてもABPAの可能性は高く、呼吸器内科などで専門医に肺のCT検査などを受けることを勧める。

 アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)とは…カビ(アスペルギルス)を長い間、吸い込むことで、気管支の粘膜の表面で炎症が起こり発症する病気。この状態が続くと、アスペルギルスは組織を破壊する物質の生産を開始し、徐々に気管支や肺の機能を弱めていく。最悪の場合、呼吸不全を起こし、死にいたることもある。
 アスペルギルスはリビングや寝室のホコリの中に存在する。日常生活で一番長く居る場所に潜んでいるのである。症状には、息切れや咳・痰などで風邪や気管支炎、喘息と似ている。自分では気づかないうちに、肺の組織変化が進んでしまう恐れがある。また、強力な感染症を起こす事もあるため、免疫が低下している人は特に注意が必要である。

「診断困難な例や難治例の診療を積極的に行っており、全国から積極的に患者を受け入れています。専門医からのコンサルトもセカンドオピニオンなどを通して数多く行っています」と語る谷口医師は、セカンドオピニオン外来を担当している。

医師プロフィール

1956年 生まれ
1981年 浜松医科大学卒業
1987年 浜松医科大学大学院卒業
1988年 藤枝市立病院呼吸器内科医長
1994年 藤田保健衛生大学 呼吸器アレルギー内科講師
1997年 米国バンダービルト大学肺研究センター研究員
1999年 国立相模原病院アレルギー科医長・気管支喘息研究室長
2008年 同内科系統合診療部長 
2011年 同臨床研究センター病態総合研究部 部長
2014年 同臨床研究センター センター長
兼任 藤田保健衛生大学 順天堂大学連携大学院客員教授