大田健 医師 (おおたけん)

国立病院機構 東京病院

東京都清瀬市竹丘3-1-1

  • 呼吸器内科・アレルギー
  • 院長

呼吸器科 アレルギー科 内科

専門

呼吸器、アレルギー、特に気管支喘息・間質性肺炎・COPD(慢性閉塞性肺疾患)・細菌性肺炎

大田健

特に喘息と肺線維症に力を注ぎ、病気の原因の解明に努めてきた。日本アレルギー学会、呼吸器学会の理事などを務め「喘息予防・管理ガイドライン」作成の中心メンバーで、喘息のコントロール状態を重視し「健康な人と変わらない日常生活」を目指す治療を実践。また厚生労働省が提唱する「喘息死ゼロ作戦」の実行指針の作成も担当。2012年4月より東京病院院長に就任後も引き続き特に喘息、COPD、間質性肺疾患で最先端の医療を実践している。同院の呼吸器病棟の規模は国内最大級で、結核、肺がん、COPD、喘息・アレルギー系とすべての呼吸器疾患の治療に対応している。

診療内容

喘息の治療は成人の場合、完治は難しいとされ、10%に満たない完治率と言われている。しかし、症状をコントロールすることでほとんど健康な人と変わらない生活が送れるようになった。大田医師は「喘息は紀元前から記録が残っている疾患。完治は難しく、発作を起こさないようにすることが大事だ。現在は薬剤が進歩し、症状をコントロールしやすくなった。治療を十分に行えば走ってもゼーゼーせず、日常生活に支障をきたすような症状をほとんど抑えることができる」と話す。治療薬の中心は吸入ステロイド薬だ。ステロイドといっても「吸入の場合はごく少量の薬剤しか使わない。口腔粘膜や胃腸の粘膜から吸収されるが、大部分は肝臓を通過する時に効力をなくしてしまうので安全だ」という。ほかには長時間にわたり気道を広げる薬剤として有効なのが長時間作用性吸入β2刺激薬で、吸入ステロイド薬と一つにした配合剤もある。その他に、ロイコトリエン受容体拮抗薬や徐放性テオフィリンの併用、最重症例には抗IgE抗体療法や抗IL-5抗体による抗体療法、さらに症例によっては気管支サーモプラスティを施行している。
「喘息は症状をコントロールすることが重要。患者さんにもそれをよく理解してもらわなければならない。患者さんは自分の状態を甘く考える傾向があり、週に何度か発作止めを使うような状態でもコントロールできていると認識してしまう。症状が出ている時だけ薬を使って過ごしたり、調子が悪い状態を長く続けていると、その状態が当たり前と感じるようになる。患者さんとよく話し合い、コントロール状態について常に正しい情報を共有するようにしている」と話す大田医師。
「健康な人と変わらない日常生活」を目指すためには「医師と患者が一緒に治療に取り組むことが欠かせない」としている。「少し良くなったからといって、くれぐれも途中で治療をやめない。喘息は命に関わることもある。医師の指示に従い、根気よく治療を続けてほしい」(大田医師)

医師プロフィール

1975年3月 東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部附属病院内科
1977年7月 東京大学医学部附属病院物療内科
1980年4月 米国コロラド州コロラド大学医学部留学ナショナルジュイッシュ免疫呼吸器研究センター内科にて研究
1983年6月 東京大学医学部附属病院物療内科助手、
1986年5月 国立病院医療センター呼吸器科出向
1987年7月 東京大学医学部附属病院物療内科
1988年1月 米国コロラド州コロラド大学医学部留学ナショナルジュイッシュ免疫呼吸器研究センター内科にて研究
1989年6月 聖マリアンナ医科大学臨床検査学教室講師、難病治療研究センター室長併任
1992年4月 帝京大学医学部第二内科学教室 助教授
1997年7月 帝京大学医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー学教授
2012年4月 国立病院機構東京病院 院長