鈴木健司 医師 (すずきけんじ)

順天堂大学医学部附属順天堂医院

東京都文京区本郷3-1-3

  • 呼吸器外科

呼吸器外科 外科

専門

肺がん、縦隔腫瘍、気胸、炎症性肺疾患

鈴木健司

鈴木健司医師は、年間200例以上をこなす肺がん手術のスペシャリスト。肺がんをメスで切り取る手術をもっとも得意とし、熟練テクニックを駆使し難度の高い手術をこなすことでも知られる。もちろん、がんを取り除くのは第一だが体への負担をできる限り減らす高いクオリティを追求していると言う。

診療内容

肺がんと診断されたら、がんがどのくらいの大きさなのか、他の臓器まで広がっていないのかなどさらに詳しい検査を行い、がんの進行度合い(病期、ステージ)を決める。病期は0期、Ⅰ期(ⅠA、ⅠB)、Ⅱ期(ⅡA、ⅡB)、Ⅲ期(ⅢA、ⅢB)、Ⅳ期に分類され、肺がんは発見時点でステージⅢAかⅢBが多く、手術を受けられないケースも多いため「まずは早期発見が大事」定期的ながん検診を受けることをおすすめする。肺がんの検診には胸部X線撮影、喀痰細胞診、胸部CTの三つがあり、それぞれの特徴は、X線はがんがある程度大きくならないと写らない。喀痰細胞診は肺の入り口にできるがんの発見に適しており、喫煙と関係の深いがんの発見に有効。胸部CTはどのタイプのがんにも有効で、特に線がんの早期発見に役立つ。診療に関しては、患者の状態と意向を勘案して治療方針を決めており、手術に際しては身体の負担が少なく、安全な手術を心がけていると言う。また、がん治療には「手術・放射線治療・化学療法を組み合わせた集学的治療が重要です。術後の補助化学療法のほか、がんが大きくて手術が難しい場合は化学療法や放射線療法でがんを小さくしてから手術する場合もあります。高齢や合併症などの理由で、標準的な手術に耐えられない患者さんには縮小手術やリンパ節切除の省略など、身体への負担が少ない方法で手術を行っています」(鈴木医師)

肺がんの治癒を目指す中心的な治療法は手術である。手術は「肺葉切除」が国際的な標準治療となっているが、最近は、さらに切除範囲を小さくした狭い単位で切除する「区域切除」と、もっと小さく切除する「部分切除」(楔状切除)も多く行われるようになってきている。区域切除とは、右肺では10に、左肺では8に分かれている『区域』という単位で、がんを取り除く方法。部分切除とは、がんを中心にして楔形に切除する方法で、がんをくり抜くように切り取る。いずれも肺の切除範囲が葉切除より小さく、患者の身体的な負担は軽減される。しかし切除範囲が小さくなれば手術の難易度も増し担当する医師の技量が問われる。
鈴木医師は、肺がんをメスで切り取る手術をもっとも得意とし「葉切除では体力や健康に問題のない人であれば6~10日ほどの入院を要するのが普通ですが、縮小手術は、これより数日間短縮でき、また仕事への復帰など社会復帰の期間の短縮も充分期待できます。しかし、縮小手術は適応できる患者さんが限られますので、大きさや個数などがんの状態、患者さんの体力や健康状態にも大きく左右されるため、検討を重ねて治療方針を決めています」と鈴木医師は言う。
また、他施設で手術を断られた難しい症例でも「患者さんや家族の皆さんと話し合い、手術によるリスクを説明し、共有できるならば引き受けています」(鈴木医師)

順天堂大学病院呼吸器外科は通常の患者に加えて、狭心症や糖尿病をもつハイリスク患者にまで手術が提供できる世界でもまれな施設である。同院では手術全体として低侵襲化が進んでおり、平均入院期間は6日と非常に短くなっている。高齢や合併症のある患者にも安全に手術が提供でき、他の病院で手術できないとされた患者にも手術できることもある のであきらめずに受診をおすすめする。

医師プロフィール

1965年東京都生まれ
1990年 防衛医科大学校卒業
1991年 防衛医科大学校臨床研修医
1993年 US navy 潜水医学課程修了
1995年 国立がんセンター東病院非常勤医師
1997年 国立がんセンター東病院 がん専門修練医
1999年 国立がんセンター中央病院 呼吸器外科医員
2007年 国立がんセンター中央病院 呼吸器外科医長
2008年 順天堂大学呼吸器外科 教授