荒木靖三 医師 (あらきやすみ)

大腸肛門病センターくるめ病院

福岡県久留米市新合川2-2-18

  • 胃腸科、肛門科
  • 院長

消化器科 内科 肛門科

専門

便秘、大腸内視鏡を用いた大腸がん治療、炎症性腸疾患、直腸肛門機能・排便障害に対する治療

荒木靖三

荒木靖三医師が院長を務めるくるめ病院は、大腸と肛門及びその関連分野の専門病院として地域に貢献し、高度な医療提供を行っている。荒木医師は大腸がんをはじめとする大腸肛門疾患に関して豊富な実績を誇るエキスパートだ。2006年、当時は珍しかった「便秘外来」を開設。現在も同外来診察医として多くの患者に対応している。まず、大腸直腸機能検査によって原因やタイプを調べ、各々に適した治療を行っていく。内服治療だけでなく食事指導や排便トレーニングなどの指導も実施する。

診療内容

同院は、大腸肛門疾患の専門病院。その診断・治療はもとより、疾患の予防・アフターケアにも力を注ぐ。各診療科での専門職によるチーム医療により、QOL(Quality of Life=生活の質)を重視した専門医療を行っている。
同院の「便秘外来」では、便秘・便もれといった、決め手となる治療がなかなかなく、医療機関でも軽視されがちな排便障害を、最新の技術で治療していく。
院長である荒木医師は「便秘にもタイプがあり、それぞれ治療法が違います」と語り、それぞれに応じた治療を受けるべきだと言う。
現代の日本人の食物繊維摂取量が少なくなっていることも便秘の要因の一つと言われているが、食物繊維の大量摂取が逆効果になったり、安易に市販の便秘薬を使うことで悪化したりといったケースも少なくない。荒木医師は便秘に関する誤った情報が多いことを指摘し、便秘で悩む人は専門医の診察を受けることを薦めている。
便秘は原因によって大きく3つに分類される。まず、種々の薬物により腸管運動が阻害された「薬剤性便秘」。原因となる薬剤には、制酸薬・抗コリン剤、抗うつ剤、パーキンソン病治療薬、麻薬(モルヒネ製剤、リン酸コデイン)、咳止め・風邪薬、喘息の薬(気管支拡張剤)がある。次に、“がん”などで大腸が狭窄を来たし、便が通りにくくなる「器質性便秘」。多くは手術の対象となるものである。そして、上記2つをのぞいた「機能性便秘」の3つである。そのうち急性便秘は旅行などちょっとしたきっかけの一時的なものであり、原因がなくなれば改善する。しかし、慢性便秘は、単純なものではなく、さらに4つのタイプに分類される。まず、大腸の蠕動運動が弱まり大腸全体の動きが悪く、便をスムーズに送り出せない「弛緩性便秘」。次に、直腸近くまで便の輸送があるが、直腸まで便がおりてこない「左側結腸性便秘」。3つ目が、便が直腸内に送られ肛門近くまで到達しているが、正常な排便反射が起こらず、便が直腸内に留まってしまうことによって起こる「直腸性便秘」。「そこまで便が来ているのに、なかなか出せない」「下剤が合わない」と言われる方のほとんどがこのタイプに属する。主な原因としては、度重なる便意の抑制や下剤・浣腸の乱用によるもの、直腸と肛門の協調障害(排便時に直腸や肛門が上手く動かない)によるものが考えられる。最後に、大腸の蠕動運動が強すぎて腸の一部が痙攣し、便の通過が妨げられることによって起こる「痙攣性便秘」がある。これは腸の活動を司る自律神経が不安定になって起こるストレス性の便秘である。
同院では、大腸内視鏡検査や注腸造影検査で器質性便秘を除外し、大腸輸送能検査・排便造影・直腸肛門機能検査など特殊検査を組み合わせて便秘のタイプを診断する。
便秘の治療の基本は生活習慣の改善と言われている。便秘の原因は様々な要因が重なっていることが多いが、どのタイプの便秘でも生活改善は有効とされている。
同院では、患者に「食事日誌」をつけるよう指導し、生活実態を把握。それを重要な診療の手がかりとし、その人に応じた食事療法や水分の摂取・運動療法等を細かく伝えていく。それだけで解消しない中等度以上の便秘には、薬を処方。当然、その症状に適した薬剤を使用しながら進めていくことになる。

医師プロフィール

1982年 久留米大学医学部外科学講座 入局
1990年 コペンハーゲン大学病院 留学
1993年 久留米大学医療センター 外科
2004年 久留米大学医学部外科学講座 准教授
2004年 社会医療法人社団高野会 くるめ病院 院長