色素性絨毛結節性滑膜炎〔しきそせいじゅうもうけっせつせいかつまくえん〕
関節の滑膜組織が、限局性またはびまん性に異常増殖するまれな良性疾患で、膝(ひざ)関節にもっとも多くみられます。
症状は、限局性のもの(結節型)では関節の引っかかり感のみのことが多いですが、びまん性(びまん型)の場合には関節内の血液貯留(関節血腫〈けっしゅ〉)をくり返し、痛みを伴います。関節血腫をくり返す場合には関節破壊へと進行します。
治療は、結節型の場合には関節鏡手術による摘出術により治癒が期待できますが、びまん型の場合には関節切開による手術でも完全な切除はむずかしく、再発をくり返すこともしばしばです。再発をなんどもくり返し、関節破壊、骨破壊まで進行した場合には、人工関節置換術が必要になり、さらに周囲に広範にひろがってしまったものでは切断術がおこなわれる場合もあります。
症状は、限局性のもの(結節型)では関節の引っかかり感のみのことが多いですが、びまん性(びまん型)の場合には関節内の血液貯留(関節血腫〈けっしゅ〉)をくり返し、痛みを伴います。関節血腫をくり返す場合には関節破壊へと進行します。
治療は、結節型の場合には関節鏡手術による摘出術により治癒が期待できますが、びまん型の場合には関節切開による手術でも完全な切除はむずかしく、再発をくり返すこともしばしばです。再発をなんどもくり返し、関節破壊、骨破壊まで進行した場合には、人工関節置換術が必要になり、さらに周囲に広範にひろがってしまったものでは切断術がおこなわれる場合もあります。
(執筆・監修:東京逓信病院整形外科 部長 平岡 久忠)