ランナー膝(ランナーズニー)〔らんなーひざ(らんなーずにー)〕

 これは単一の病態についての名称ではなく、「ランニングを主たるスポーツ活動とするスポーツ選手、愛好家の膝痛(しっつう)に対する不特定の用語」と定義され、診断のつかない膝痛、変形性膝関節症、腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)炎、オスグッド・シュラッター病、膝蓋腱(しつがいけん)炎、鵞足(がそく)炎など多岐にわたる疾患が含まれる、いわゆる使いすぎ症候群の総称です。

[治療]
 ランニング量の軽減、入念なコンディショニング(ストレッチと筋力強化)、走路やシューズの検討、また、下肢の形態や走りかたに原因が考えられる場合には、足底挿板の使用やフォームの矯正などが必要です。その裏に他の疾患や外傷が隠れている場合もありますから、スポーツ専門医の受診は必要ですが、決定的な疾患がない場合には医療機関での治療による治癒を期待することはむずかしく、長期にわたりランナー本人が向き合っていかなければならない病態といえるでしょう。
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