皮脂欠乏性皮膚炎〔ひしけつぼうせいひふえん〕
皮膚の脂肪分泌や発汗が低下した高齢者の下肢、腕などに、冬になると起こってくる湿疹(しっしん)です。皮膚が乾燥してかさかさしているところへ衣類などの刺激でできてくると考えられています。
乾燥した皮膚の一部が赤くなって、落屑(らくせつ)や浅いきれつがみられます。貨幣状湿疹が出てくることもあります。多くは春になると自然によくなってしまいます。
治療は、比較的作用の弱い副腎皮質ステロイド軟膏(なんこう)の外用です。また、皮膚炎の起こっていない乾燥皮膚に対して、ヘパリン類似物質含有軟膏、ワセリンを塗って湿気を保つことも大切です。かゆみが強いときは、抗ヒスタミン薬を内服します。
入浴時に石鹸を使いすぎないこと、皮膚をゴシゴシこすりすぎないことも大切です。
乾燥した皮膚の一部が赤くなって、落屑(らくせつ)や浅いきれつがみられます。貨幣状湿疹が出てくることもあります。多くは春になると自然によくなってしまいます。
治療は、比較的作用の弱い副腎皮質ステロイド軟膏(なんこう)の外用です。また、皮膚炎の起こっていない乾燥皮膚に対して、ヘパリン類似物質含有軟膏、ワセリンを塗って湿気を保つことも大切です。かゆみが強いときは、抗ヒスタミン薬を内服します。
入浴時に石鹸を使いすぎないこと、皮膚をゴシゴシこすりすぎないことも大切です。
(執筆・監修:柏ひふ科 院長/筑波大学 名誉教授 大塚 藤男)