脂漏性湿疹〔しろうせいしっしん〕 家庭の医学

[症状]
 エンドウマメ大からソラマメ大の、わりあい境界がはっきりした紅色発疹(ほっしん)で、黄色みをおびるとともに、表面は粉をふりかけたようになります。
 かゆみがありますが、それほど強くはありません。脂漏部位といって、顔、頭、わきの下、外陰部などの脂肪が多量に分泌される部位にできる湿疹です。
 原因の一つには、脂漏性(しろうせい:脂肪分泌量の多い)体質のうえに、癜風(でんぷう)菌というカビの一種がふえるためといわれています。
 幼児にもこれが起こりますが、2~3カ月目に全身にひろがって、皮膚が赤くなり、大きな葉状の落屑(らくせつ)をみることがあります。

[治療]
 1.糖分、脂肪分の多い食事をさけて、便通をよくします。
 2.外用には、副腎皮質ステロイド軟膏(なんこう)や抗真菌(カビ)薬の軟膏が効きます。

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