インタビュー

心不全、高齢化で増加 =6~7割、自覚症状なく―磯部光章医師

 ◇心機能を確実にチェック

 ―症状がない隠れ心不全を、どのように診断するのか。
 磯部 定期健診の血液検査、尿検査の数値で高血圧や糖尿病などの生活習慣病は分かる。生活習慣病の人は動脈硬化を起こしやすいので、心不全になる可能性は高まる。また、心電図検査も重要だ。定期健診や人間ドックで心不全の疑いがあると指摘を受けたら、循環器の専門医に、BNP検査やレントゲン検査などで詳しく調べてもらえば、心不全のステージも含めて診断が確定できる。

 ―BNP検査とは何か。
 磯部 心臓の状態を調べるのに欠かせない血液検査。BNPは脳性ナトリウム利尿ペプチドの略で、心臓内で分泌されるホルモンの名称。心臓機能の維持のために生成されるので、機能が低下して心臓に負担がかかるほど多く分泌される。日本では10年前に導入され、心不全の臨床的指標として有用とされる。診察、心電図、レントゲン検査、超音波検査などを組み合わせることで、心不全の進行が分かり、自覚症状がない段階でも治療ができるようになった。

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