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ノロウイルスの季節=下痢や嘔吐、基本は手洗い

 毎年冬を中心に多くの感染者を出すノロウイルス。食中毒の一つとして知られ、家族や友人が集まっての会食や新年会などが多い正月以降は特に警戒が必要だ。ノロウイルスに感染すると激しい下痢や嘔吐(おうと)に襲われるが、通常は数日間で自然に回復する。しかし、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児を中心に重症化する患者も多い。感染力が強いため、集団食中毒を招く恐れもある。

予防は手洗いが基本
 ◇食材加熱だけでは不十分

 ノロウイルスは自然環境に多く存在し、汚染された二枚貝などの食品が感染源になる場合がある。食材を加熱することはもちろん必要だが、それだけでは不十分なこともある。帝京大学医学部附属病院(東京都板橋区)で調理を担当する病院栄養部の朝倉比都美管理栄養士は「乾燥にも強いノロウイルスが人の衣服や手などに付着し、これが厨房(ちゅうぼう)に持ち込まれて食材や食器を汚染してしまう危険がある」と指摘する。食材を介した食中毒への対策だけでなく、人から人への感染症としての対策も重要になる。

 特に怖いのは、ウイルスに感染しながら激しい症状が出ずに日常生活を送っている患者が少なくないことだろう。自分が感染だという自覚がないままにウイルスを拡散させてしまう危険があるからだ。

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