奥村謙 医師 (おくむらけん)

済生会熊本病院

熊本県熊本市南区近見5-3-1

  • 心臓血管センター循環器内科
  • 不整脈先端治療部門 最高技術顧問

循環器科 呼吸器科 内科

専門

循環器内科(とくに不整脈、虚血性心疾患、冠循環)

奥村謙

奥村謙医師は、日本の不整脈治療と医師教育を長年に渡って牽引してきた。特にカテーテル・アブレーション治療では20年以上のキャリアを有するパイオニアである。カテーテル治療、薬物療法、植込み型除細動器治療(ICD)、心臓再同期療法(CRT)など、循環器のあらゆる治療法に精通し、疾患の機序や原因、適切な治療法などの鑑識眼を持つ。「本当に必要な治療だけを精査して行っています」と胸を張る。2016年4月より済生会熊本病院心臓血管センター循環器内科不整脈先端治療部門で最高技術顧問として不整脈治療体制び拡充と若手医師へ指導、育成にも尽力している。

診療内容

「よく手術件数の多さで病院の実力が判断されることがありますが、心臓病においては、必ずしも適切ではありません」と奥村謙医師。
たとえば心臓の筋肉に血液(酸素)を供給している冠動脈の、狭くなったり塞がったりしているところにカテーテルを挿入して押し拡げ、血流を取り戻す冠動脈形成術(PCI)については、昨今、安易に実施され過ぎているのではないかと言うのだ。
「件数が多いということは、薬物療法や生活指導がまともに出来ていないということにもなります。本当に必要かどうかを適切に見極めれば、半分になるところもあるはずです。弘前大学医学部附属病院時代には、50万人医療圏に対してPCIは年間500件。私はこの数値が適切だと思っています」また奥村医師は教育者でもある。
「私には、教師として、正しい医療を学生に教える責任があります。その治療をやるべきか否か、根拠はしっかりしているか、今必要か、吟味するよう徹底させています」
日本の不整脈治療と医師の教育を長年に渡って牽引してきた。カテーテル治療、薬物療法、植込み型除細動器治療、心臓再同期療法など、循環器のあらゆる治療法に精通しているだけに、疾患の機序や原因、適切な治療法などを見極める診断力への自負は強い。
「ただし、カテーテル・アブレーションについては手術件数の多さは病院の実力に直結します。なぜなら同手術は高度な技術を要するので、習熟に一定以上の経験が必要です。さらに手術件数が多ければ、クリニカルパス(医療の流れ)も確立されることから、不慣れが原因の事故リスクが小さくなり、安全性が高まりますからね」
頻脈性不整脈に対する根治治療であるカテーテル・アブレーションは非常に優れた治療法だと太鼓判を押す。カテーテル治療に20年以上も取り組んできた実績に裏打ちされた確信があるのだ。
「モットーは、やらないでいい治療はしない、しかし必要だと思えば強引にでも勧める、です。カテーテル・アブレーションは強く勧めていますよ。有効性と安全性が確立されているからです。また抗不整脈藥の服用を生涯続けていただくことに抵抗があるからです」
穏やかな口調のなかに挟み込まれた「強引にでも」という言葉に、治療に賭ける奥村医師の熱意がにじみ出ている。

弘前大学を辞し、2016年4月より済生会熊本病院心臓血管センター循環器内科不整脈先端治療部門の最高技術顧問となる。センターでは、エビデンスに基づいた最良の医療提供を心がけ、心臓血管外科と協働で24時間体制で急性期の患者さんの治療を行うとともに、新規薬剤などの国際共同治験、臨床研究への参加なども積極的に行っている。

医師プロフィール

1976年 熊本大学医学部卒業
1979年~83年 熊本大学大学院医学研究科(医学博士)
1983年~85年 米国アラバマ大学医学部内科循環器部門
1987年 熊本大学医学部循環器内科講師
1993年 同助教授
1996年 弘前大学医学部内科学第二講座(第二内科)教授
2007年 弘前大学大学院医学研究科循環呼吸腎臓内科学教授
2016年4月 済生会熊本病院心臓血管センター循環器内科 不整脈先端治療部門 最高技術顧問

「不整脈」を専門とする医師