稗田牧 医師 (ひえだおさむ)

京都府立医科大学附属病院

京都府京都市上京区河原町通広小路上ル梶井町465

  • 眼科
  • 学内講師

眼科

専門

屈折矯正手術、角膜移植、斜視手術

稗田牧

大学病院でレーシックを中心とした屈折矯正手術を専門とする、日本でも数少ない角膜専門医である。日々、大きな進歩をとげるレーシック分野において「カスタムレーシック」の有用性を提唱している。「患者さん一人ひとりの目の形に合わせた『カスタムレーシック』の有効性をご理解いただき、多くの方の症状改善を目指しています」(稗田牧医師)
患者の目にあわせて、レーザーの照射パターンをカスタマイズすることで、よりクリアな視界を実現できるという。白内障術後や屈折矯正術後の屈折異常にも対応している。また同科では「角膜不正乱視ウェーブフロントセンサー」を導入しており近視、遠視、乱視に加えて不正乱視(高次収差)も定量的に測定できる。自分自身が強度近視、間歇性外斜視を手術で治療した経験をふまえて説明・手術することで、眼科医療の素晴らしさを伝えられることミッションとしている。レーシック以外にも、従来の移植手術よりも侵襲が少なく術後の視機能の回復が早いフェムトセカンドレーザーを用いた角膜移植手術を屈折矯正角膜移植術として取り入れ「視機能のすぐれた角膜移植」の開発研究をおこなっている。さらに、斜視外来では、小児から後天性の斜視まで幅広く治療し、より精度の高い斜視手術の開発にとりくんでいる。

診療内容

視機能改善手術が安全で優れたものであることを発信しつづけることを使命としている。
治療に関する基本理念は、視力やコントラスト感度、両眼視といった眼科で最も基本的な「視覚の質」を向上させるために、新規治療を積極的に取り入れ、もしくは開発し、それらの臨床研究を行うことで、治療効果のエビデンスを打ち立てることが目標。主たる治療対象は以下の5つである。
1.角膜屈折矯正手術:エキシマレーザーを利用した角膜屈折矯正手術の臨床試験を1993年から開始し、計5社の角膜屈折矯正手術の臨床試験をおこなってきた。現在でもPhotorefractive keratectomy(PRK)、Laser in situ keratomilerusis (LASIK)をはじめとするエキシマレーザー屈矯正手術を、関連施設のバプテスト眼科クリニックと協力して行っている。さらに円錐角膜など不正乱視の強い場合にも対応するため「角膜リング」や「クロスリンキング」治療も行っている。加えて近年は、フェムトセカンドレーザーを用いた角膜移植手術を屈折矯正角膜移植術として取り入れ「視機能のすぐれた角膜移植」の開発研究を実施中。
2.小児屈折異常と疫学調査、オルソケラトロジー:近視の原因は不明であり、近視の進行を予防することさえ現在の眼科医療ではできない。「近視の進行予防の手がかりを見つけるため近視と高次収差を経年測定し、関連を調査しています」(稗田医師)
オルソケラトロジーとは、就眠時にコンタクトレンズを装用し角膜形状を一時的に変形させて近視矯正効果を得る方法。近視の進行予防としてオルソケラトロジーが有効との報告もあり、臨床研究として調査しているという。
3.有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOL):フェイキックIOLは2002年から臨床試験を開始し、すでに術後10年の経過を観察している。また、2009年からは新しいデザインの前房型フェイキックIOLの臨床試験も行なっている。関連施設のバプテスト眼科クリニックと協力して、治療を提供しているという。
4.斜視の外科的矯正:斜視外来で、共同性斜視から非共同性斜視まで幅広く治療している。現在はプリズムアダプテーションによる術前眼位の測定を徹底。「そこから定量した手術効果についてのデータを集積、解析し、より精度の高い斜視手術を目指しています」(稗田医師)
5.老視の外科的矯正:多焦点もしくは二重焦点眼内レンズの登場で、老視も治療可能になってきた。多焦点眼内レンズ挿入術を先進医療としておこなっている。

医師プロフィール

1993年 京都府立医科大学 卒業
1993年 京都府立医科大学眼科研修医
1994年 京都市立病院眼科研修医
1996年 社会保険京都病院眼科医員
1997年 医療法人旦龍会 町田病院医員
1998年 京都府立医科大学大学院入学
2002年 京都府立医科大学眼科助手
2005年 バプテスト眼科クリニック 院長
2010年 京都府立医科大学眼科 助教
2013年 京都府立医科大学眼科 学内講師