山本英博 医師 (やまもとひでひろ)

山本英博クリニック

東京都渋谷区道玄坂2-28-4 イモンビル7F

  • 呼吸器外科
  • 院長

呼吸器外科 外科

専門

手の多汗症など局所多汗症

山本英博

2013年2月現在、多汗症に対して1万400 例の胸腔鏡下交感神経切除術(ETS)を経験。これは国内最多である。そのほとんど が日帰り手術で、皮膚切開は2.5mmと小さく、手術瘢痕は術後ほぼ消失する。また2000年に日本内視鏡外科学会賞(Carl-Storz賞)を受賞。 同クリニックでは麻酔は麻酔科指導医が担当し、手術は院長(呼吸器外科指導医、元神戸大学第二外科講師)が行う。初診時は約2時間の多汗症教室を受講した後、個別に10~15分の診察を行う。

診療内容

同クリニックでは、多汗症に対して、確実な効果のある胸腔鏡下交感神経切除術(ETS)を実施。この手術は皮膚科ではなく、胸部外科・呼吸器外科で行われるものである。同手術は使用器具が細小で、神経損傷の可能性が少なく、傷が1ヵ所だけであるため、痛みが少ない。
脇の下に2.5ミリの皮膚切開(写真1)を加え、直径2ミリの内視鏡とスコープガイドと呼ばれる手術器具を用いて行う。

スコープガイド(写真2、3)は山本医師が1998年に考案し、国際特許を得ている。平均的な手術時間は約13分で、麻酔時間は30分程度。麻酔は全身麻酔で、通常2名の経験豊富な麻酔指導医(麻酔経験1万例以上)が担当する。2名で担当する理由は、術中・術後の特別な事象にも対処し、万全の安全性を確保するためである。手術での出血や肺損傷・ホルネル症の合併症は全くなく、開院以来5,700例すべてが手術日当日に退院できている。手術成績は、手の多汗症に対してほぼ100%に治癒が得られる。顔面・頭部・腋窩の多汗症の場合は80%の有効率であり、20%の患者に対しては十分な効果を得ることができない。退院後は日常生活が可能で、シャワー浴は手術翌日から可能。通常の入浴は術後3日目から行うことができる。また、退院後は内服で抗生剤等を用いるため、術後の通院は通常不要。ETSでは手術後、顔面・頭部・手のひら・脇の下の発汗が止まる一方、それ以外の発汗が増加する代謝性発汗と呼ばれる副作用が起こることがある。同クリニックでは手術時にその副作用の対策として、両側を一度に施術せず、まず片側の手術を実施する方法を採用。また、手術の効果判定に電気刺激試験を行っているが、これにより手のひらの発汗停止の効果を大きく引き出すことができ、さらに代償性発汗の予防とそのリスクの軽減が可能となっている。

代謝性発汗の取組みとして、その発生メカニズムを術後経過のデータ解析から解明し、交感神経の機能的解剖に基づいた治療を実施。リバーサル手術を含め最先端の技術で取り組み、成功例(写真4)を得ている。写真は、代償性発汗に対する当院治療を右胸部に実施し、右半身の多量の発汗が消失し正常範囲の発汗量まで減少した症例である。

医師プロフィール

1985年3月 神戸大学医学部 卒業
1985年4月 神戸大学医学部第二外科学講座
1985年10月 姫路循環器病センター・心臓血管外科(研修医)
1986年7月 新日鉄広畑製作所病院外科(研修医)
1988年6月 神戸大学医学部第二外科
1990年4月 国立療養所兵庫中央病院呼吸器外科
1993年5月 国立癌センター呼吸器外科研修・学位取得
1994年4月 国立療養所兵庫中央病院呼吸器外科医長
1995年6月 神戸大学医学部第二外科講座助手(2002年講師)
2002年7月 山本・兼平クリニック開業(院長)
2006年11月 山本英博クリニックに医院名を改名