岩瀬敏 医師 (いわせさとし)

愛知医科大学病院

愛知県長久手市岩作雁又1-1

  • 神経内科

神経内科 内科

専門

神経内科学、神経生理学(掌蹠多汗症)

岩瀬敏

岩瀬敏医師は愛知医科大学生理学講座の教授として、人体を対象にした環境生理学、宇宙医学など、幅広い研究に従事している。神経内科医として外来を担当。発汗に関する基礎医学、臨床医学、医工学などの発展を目的とする、日本発汗学会の理事も務めている。岩瀬医師の専門は自律神経疾患であるが、その一環として、掌蹠多汗症の患者に対し、薬物治療、塩化アルミニウム溶液塗布治療を実施。薬物治療や塩化アルミニウム溶液塗布治療の効果が低い時には、ボトックス治療、内視鏡的胸部交感神経節遮断術の紹介も行っている。

診療内容

発汗異常症のひとつである多汗症は、体温調節のために必要異常の発汗を生ずる病態のことである。そのうち、掌蹠多汗症とは,手のひらや足の裏に大量の汗をかくことにより「不快」を訴えるものをいう。岩瀬医師によると、掌蹠多汗症は100人~150人に1人ぐらいに発症し、決して珍しい病気ではない。また、岩瀬医師はその原因について「手足にだけ汗を多くかくのは、緊張やストレスに対して、無意識に神経が反応することにより発汗を促進する可能性があります」と話す。この症状を持つ患者の汗腺に働く交感神経を調べると、同じストレスを持っている場合でも、正常な人よりもかなり大きく作用することがわかっている。同科ではこの疾患の治療として、薬物治療、塩化アルミニウム溶液塗布治療を実施。イオントフォレーシスは、保険治療として認められていないため、実験的に行っている。また、治療効果の乏しい場合には、ボトックス治療の紹介を行っている。ただし、手掌多汗症に対するボトックス治療は、いまだ保険治療として認められていない。また、同様に、薬物治療や塩化アルミニウム溶液塗布治療の効果が低い時には、希望する患者に十分納得してもらったうえで、内視鏡的胸部交感神経節遮断術の実施施設を紹介している。

医師プロフィール

【学歴】
1980年3月 名古屋大学医学部 卒業
1983年4月 名古屋大学大学院医学研究科入学
1986年6月 名古屋大学大学院医学研究科中退

【職歴】
1980年4月 名古屋第二赤十字病院にて臨床研修
1982年4月 名古屋第二赤十字病院神経内科医師
1986年5月~1996年3月 名古屋大学環境医学研究所助手
1990年3月~1991年1月 スウェーデン王国イェーテボリ大学医学部
1996年3月 名古屋大学環境医学研究所助教授
2004年5月 愛知医科大学客員教授
2005年4月 愛知医科大学助教授(生理学第2講座)
2007年4月 愛知医科大学准教授(生理学第2講座)
2007年7月 愛知医科大学教授(生理学講座)