片山一朗 医師 (かたやまいちろう)

中津皮フ科クリニック

大阪府大阪市北区中津1-11-8 森川ビル3階

  • 皮膚科
  • 大阪市立大学大学院医学研究科 色素異常症治療開発共同研究部門 特任教授

皮膚科

専門

尋常性白斑、アトピー性皮膚炎、痒疹、蕁麻疹、乾癬、汗異常症(多汗症)、膠原病、脱毛症

片山一朗

片山医師は、アレルギー性皮膚疾患、膠原病、尋常性白斑、痒疹・皮膚掻痒症、皮膚潰瘍、発汗異常(多汗症など)等を専門とする。
【当院で力を入れている疾患、難治性皮膚疾患の治療法】
白斑:片山医師を中心に作成した日本皮膚科学会の尋常性白斑診療ガイドラインに沿い個々の症例の病態や重症度に応じた治療を行なっている。エキシマライトや自然光を中心とした光線療法と外用療法を適宜組み合わせ、最新の療法を提供している。難治例には当クリニックに保有しているUVA1療法やレーザー療法、植皮療法などを試みている。進行性の最重症例は大阪市大病院皮膚科を紹介し、入院の上、ステロイドパルス療法を施行している。今後白斑の新たな治療薬の臨床試験が次々に開始されるが、大学病院と連携し、最新の医療を提供していきたい。
難治性アトピー性皮膚炎、アレルギー疾患:問診やアレルギー検査、心理テストなどにより個々の患者の難治化、悪化の要因を可能な限り検討し、治療に反映する。ストレスや生活習慣などの対応、是正を組み合わせることでより治療効果を上げている。また関連病院間での病診連携を開始し、アトピー性皮膚炎の包括的な医療を行う。エキシマランプやUVA1などの光線療法は痒みの是正にも有効であり、積極的に施行している。またアトピー性皮膚炎に対する分子標的薬(デユピクセント)や乾癬、蕁麻疹に対する最新の治療も行なっている。膠原病に関しては、特にSLEの光線過敏、強皮症の皮膚硬化、皮膚筋炎の合併症の検討、シェーグレン症候群の皮膚症状や眼病変の評価を中心に包括的な検討を行い、光線療法、ステロイドや免疫抑制剤を用いた治療を実施している。
発汗異常症:多汗症患者の治療法は「臨床診断、症状の程度、基礎疾患などの検討を行ったうえで、日本皮膚科学会の原発性局所多汗症診療ガイドラインを参考に、症状、通院の事情などを考慮して治療を行っています」。具体的には、掌蹠多汗症や腋窩多汗症で頻回の通院が困難な患者に対して20%塩化アルミニウム液の単純塗布を選択し1ヵ月程度で効果の見られない場合ODT(occulusive dressing technique)外用療法に変更する(いずれも保険適応外で自費診療)。内服薬としては抗コリン作用を持つ薬剤や抗不安薬などを併用。水道水のイオントフォレーシス療法(通電療法)は重症でかつ週1回程度の通院が可能な患者に施行している(保険適応)。

診療を受けるには

診療日:火曜、木曜、金曜 15:30~18:45 土曜はHPで要確認。予約は不要。

医師プロフィール

1977年3月 北海道大学医学部 卒業
1977年7月 大阪大学医学部附属病院医員
1980年10月 英国Royal College of Surgeons 病理学教室留学
1982年3月 大阪大学大学院医学研究科修了 医学博士
1982年7月 大阪大学医学部附属病院医員(シニア非常勤)
1985年4月 国立大阪病院皮膚科厚生技官
1986年10月 北里大学医学部皮膚科助手
1987年4月 北里大学医学部皮膚科講師
1990年7月 東京医科歯科大学医学部皮膚科助教授
1996年7月 長崎大学医学部皮膚科教授
2002年4月 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科教授
2004年3月 大阪大学大学院医学研究科皮膚科教授
2018年3月 大阪大学皮膚科教授退任 大阪大学医学部附属病院皮膚科名誉教授
2018年4月 大阪市立大学大学院医学研究科 色素異常症治療開発共同研究部門 特任教授

所属学会

医学博士、日本皮膚科学会理事、日本アレルギー学会常務理事、日本接触皮膚炎学会・皮膚アレルギー学会理事、日本発汗学会理事、日本研究皮膚科学会監事、日本色素細胞学会理事、日本臨床皮膚科学会近畿支部理事、日本免疫学会 日本リウマチ学会、医学博士、皮膚科指導専門医、アレルギー指導専門医など

主な著書

『アトピー性皮膚炎(インフォームドコンセントのための図説シリーズ)』(2010年 医薬ジャーナル社)
『アトピー性皮膚炎 診療ガイドライン2009』(2009年 協和企画)
『ステロイドの上手な使い方(MB Derma)』(2009年 全日本病院出版会)
『目で見るアレルギー性皮膚疾患』(2007年 南山堂)
『皮膚科学』(2006年 文光堂/編集)
(更新日:2024年5月24日)

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