医師の紹介
診療内容
また、脳血管障害や脳腫瘍その他の身体疾患が原因で起こる認知症は原因疾患を適切に治療すれば回復は可能であり、生活習慣病の予防や適切な治療が重要である。今後、脳血管障害や脳腫瘍その他の身体疾患が原因で起こる認知症の数は、減少させていくことが必要と思われる。また、変性性認知症のレビー小体型認知症は小阪医師が世界で初めて発見した認知症で、αシヌクレインというたんぱく質が神経細胞内にたまり認知症を引き起こすが、今のところ原因は十分には分かっていない。この認知症の特徴としては、認知症が明らかになる前から、1)実際には存在していないヒトや小動物が生々しく見える幻視、2)頭がはっきりしている時とボーっとしている時など波がある、3)動作が遅くなったり、前かがみで小股で歩く、などのパーキンソン症状が現れることである。これらへの適切な薬物療法も重要であり、介護者へのこれらの症状のきちんとした説明、本人への心のケアも大切であると小阪医師は説明する。現在、小阪医師が務める同クリニックは「レビー小体型認知症研究会」の中心的な役割も担っており、特にレビー小体型認知症の診療とケアについては指導的なレベルである。さらに連携のとれるグループホームを利用した包括的な患者、家族へのサポートが可能で、医療からケアまで専門的な対応を試みている。
医師プロフィール
1976年 大脳皮質にも多数のレビー小体が出現する認知症を報告。
その後、アルツハイマー病の発見者であるAlzheimerやレビー小体の発見者であるLewyがいたことのあるミュンヘン大学精神医学研究所を前身とするMax-Planck精神医学研究所の客員研究員。同研究所において、ドイツ人の認知症の症例でも大脳皮質にレビー小体が多数認められる2症例を報告し、これがヨーロッパでの初めてのレビー小体型認知症の報告となる。
1980年 レビー小体病という名称を提唱
1984年 びまん性レビー小体病を提唱
1991年 横浜市立大学医学部精神医学教室教授就任
1996年 横浜市立大学医学部附属浦舟病院長就任
1999年 横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター精神医療センター長兼務
2003年 横浜市立大学医学部精神医学教室名誉教授、福祉村病院院長および長寿医学研究所顧問に就任
2005年 聖マリアンナ医学研究所所長に就任
2007年 横浜ほうゆう病院 院長に就任
2011年 メディカルケアコートクリニック 院長就任
2014年 医療法人社団ヒルデモア クリニック医庵 センター南
「認知症」を専門とする医師
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秋山治彦 医師 (あきやまはるひこ)
横浜市立脳卒中・神経脊椎センター
もの忘れ外来、臨床研究部 部長
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朝田隆 医師 (あさだたかし)
メモリークリニックお茶の水
院長
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荒井啓行 医師 (あらいひろゆき)
東北大学病院
加齢・老年病科 科長、教授
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新井平伊 医師 (あらいへいい)
順天堂大学医学部附属順天堂医院
メンタルクリニック 診療科長、主任教授
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今井幸充 医師 (いまいゆきみち)
和光病院
院長
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岩田淳 医師 (いわたあつし)
東京大学医学部附属病院
脳神経内科 准教授
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岩田誠 医師 (いわたまこと)
メディカルクリニック柿の木坂
神経内科 院長
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浦上克哉 医師 (うらかみかつや)
鳥取大学医学部附属病院
脳神経内科 もの忘れ外来
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小野賢二郎 医師 (おのけんじろう)
昭和大学病院
脳神経内科 診療科長、教授
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繁田雅弘 医師 (しげたまさひろ)
東京慈恵会医科大学附属病院
精神神経科、メモリークリニック 診療部長 教授
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東海林幹夫 医師 (しょうじみきお)
弘前大学医学部附属病院
神経内科 教授 診療科長
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玉岡晃 医師 (たまおかあきら)
筑波大学附属病院
神経内科 副病院長 教授
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中島健二 医師 (なかしまけんじ)
国立病院機構 松江医療センター
神経内科 院長
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中村祐 医師 (なかむらゆう)
香川大学医学部附属病院
精神科神経科 主任教授 科長
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野元正弘 医師 (のもとまさひろ)
済生会今治病院
内科 脳神経内科 今治医療・福祉センター センター長
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本間昭 医師 (ほんまあきら)
お多福もの忘れクリニック
神経精神科 管理医師