鈴木明文 医師 (すずきあきふみ)

秋田県立脳血管研究センター

秋田県秋田市千秋久保田町6-10

  • 地方独立行政法人秋田県立病院機構 理事長

脳神経外科 外科

専門

脳卒中

鈴木明文

脳卒中診療分野で名医として知られている。現在は脳卒中の予防活動や若手医師などを対象にシミュレーション研修も展開している。「脳卒中の撲滅」を目指して、診療分野の壁を無くし脳神経外科医と神経内科医がチームを組む診療部を作り、数多くのデータを元に今までにない脳卒中診療システムを構築した。医療関係者、市民への啓発活動など脳卒中に関する講演多数である。脳卒中治療ガイドラインの作成にも参画してきた。日本脳卒中協会秋田県支部長も務める。

診療内容

「寝たきり患者を出さないということが一番大切なのです」と鈴木医師は言う。脳卒中は寝たきりとなる原因の約1/3を占める。脳卒中になっても出来るだけ後遺症を軽くするための研究と診療に取り組んできた。1998年に内科系医師と外科系医師とがチームを組む脳卒中診療の組織を作り、その成果をもとに「脳卒中治療指針」を作成した。
同センターは研究機能を持つ脳卒中専門病院として1968年に発足。その後、脳卒中のみならず脳神経疾患全般を対象とした研究と診療を行ってきた。2009年には独法化となり秋田県立病院機構の傘下となった。2012年4月ドクターヘリ離着陸用のヘリポートが屋上に新設、2015年には循環器分野が拡充され、循環器疾患へも積極的に対応している。2019年には新たな診療棟が完成し、脳・心・血管疾患の急性期治療を脳神経の専門医と循環器の専門医がチームを組んで行うことになる。この連携は現在も行われているが、同じ診療棟で集中治療室や手術室を共用しチーム医療を展開することになる。脳と心臓はつながっているため、この連携をとれるのが同センターの強みである。
脳卒中は、がん、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患と並ぶ5大疾患でありながら、大学においてカリキュラムは必須ではないため、鈴木医師は県内外の医師達に対して脳卒中初期診療のシミュレーション研修を行っている。
同センターは、秋田県民には「ノウケンセンター」全国的には「秋田脳研」と呼ばれており、最高レベルの治療を行えると評判の専門医がそろっている。ベテランから新人まで診療と研究両方に意欲的な医師を積極的に採用している。同センター設立後の成果としてPETの開発、脳動脈瘤クリッピングのアプローチの開発、脳血管バイパス術の開発、急性期血栓溶解療法の開発など、独自の成果や多施設共同研究による成果など数多くある。その成果から他地域の脳卒中関連センターが設立されるモデルケースにもなっている。ここで研究した成果は秋田から世界的な評価へつながった。「秋田県民のみならず国民のための秋田脳研でありたい」と鈴木医師はセンターの今まで以上の発展を望む。

医師プロフィール

1974年3月 三重県立大学医学部 卒業
1974年6月 松阪中央総合病院研修医
1975年6月 秋田県立脳血管研究センター 脳神経外科
1985年4月 同 脳神経外科科長
1997年4月 同 脳卒中診療部長、 兼脳神経外科科長
2000年4月 同 脳神経外科研究部長、 兼脳卒中診療部長
2001年5月 同 副病院長、 兼脳神経外科学研究部長、 兼脳卒中診療部長
2008年4月 同 副研究局長 兼副病院長
2009年4月 地方独立行政法人秋田県立病院機構、秋田県立脳血管研究センター 副センター長
2010年4月 同 センター長
2013年4月 地方独立行政法人秋田県立病院機構 理事長、兼 秋田県立脳血管研究センター センター長
2016年4月 地方独立行政法人秋田県立病院機構 理事長

「脳卒中」を専門とする医師