米田雅裕 歯科医師 (よねだまさひろ)

福岡歯科大学医科歯科総合病院

福岡県福岡市早良区田村2-15-1

  • 教授

歯科 歯科口腔外科 総合診療科

専門

総合歯科、口臭

米田雅裕

大学院時代より歯周病細菌の研究をおこない、やがて口臭発生メカニズムの解明や予防法の開発に携わることとなった口臭治療のスペシャリスト。福岡歯科大学口腔医療センターでは早くから口臭専門外来を設け、口臭に悩む患者たちを受け入れてきたが、米田雅裕医師の貢献度と存在感は大きい。診断に必要なデータを得るための設備も充実しておりハリメーターやガスクロマトグラフィーなど、口臭の種類や量を測定できる機器を設備し、あらゆる角度から口臭をとらえ、その原因を分析できるのが特徴である。

診療内容

近年、口臭はかなり気にされるようになったが、誤解も多い。ひとくちに口臭と言っても、実はさまざまな原因や病態があるのだという。
「実際に口臭があるものを真性口臭症と言います。その真性口臭症には、何らかの原因がある病的口臭と、特に病的原因がない生理的口臭のふたつがあります。また、口臭がないのにあると思い込んでいるケースもあります。これには仮性口臭症と口臭恐怖症という分類があります」(米田歯科医師)
これらをしっかりと判断しなければならないのには、口臭が口の中だけで完結するものだとは限らないからである。
「病的な口臭の大部分は歯周病や大きな虫歯など口の中に原因があることが多いのですが、耳鼻科の疾患や糖尿病などの全身疾患と関連していることもあります。ですから、歯周治療、むし歯治療、冠の作り直しなど、まずは当センターで口の中の治療をおこない、その後全身に原因があると思われる場合は、本学の医科歯科総合病院に紹介することもあります」と米田歯科医師。
この連携が同院の強みで、糖尿病や耳鼻科疾患などをかかえている場合は内科や耳鼻咽喉科と、また不安感が特に強い場合は心療内科と協力体制を組むこともあるという。
口臭の測定については、医師が匂いを判定する官能検査をはじめ、口臭ガスの総量を判定できるハリメーター、口臭ガスの種類と量を判定できるガスクロマトグラフィーという、合計3種類の測定方法で判断していく。
「ひとりひとりの状況に応じて、治療にあたる体制が整備されているのが大学病院ならではなんですよ」と米田歯科医師は言う。患者の悩みをじっくりと聞いて、原因を特定していく。そして、患者それぞれの状況にあわせて、最適な治療法を見つけていくのだ。そこには友人から口臭についての相談を受けたのがきっかけで、口臭治療専門の道へと歩み始めた米田歯科医師の口臭というある意味、特殊な疾病に対する一本筋の通った「思い」が見え隠れしている。
それでも診察室では、とても優しい米田歯科医師「怖くない先生、痛くない治療」をモットーに今日も患者と向き合っていることだろう。

医師プロフィール

1987年 九州大学歯学部 卒業
1991年 九州大学大学院歯学研究科修了
1992年 九州大学歯学部助手
1992年 University of Texas Health Science Center at San Antonio 留学
1993年 State University of New York at Buffalo 留学
2004年 福岡歯科大学総合歯科学分野講師
2005年 福岡歯科大学総合歯科学分野助教授
2011年 福岡歯科大学口腔医療センター教授
2014年 福岡歯科大学総合歯科学分野教授