森田学 歯科医師 (もりたまなぶ)

岡山大学病院

岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1

  • 予防歯科
  • 副病院長
  • 教授

歯科 総合診療科

専門

予防歯科

森田学

患者が一生自分の歯で食べられることを目標とする予防歯科を率いる。ブラッシング指導をベースにおいた歯周疾患の予防処置に加え、むし歯の予防を含む口腔の健康保持増進をめざしている。2007年に開設された口臭外来では、呼気を採取して口臭測定器で3種類の硫黄ガス濃度を調べる検査などを実施。口腔内の徹底清掃、生活習慣指導を行い、口臭を改善している。また2011年には口臭の原因となる硫化水素が、歯を支える歯槽骨を溶かす細胞を増やし、歯周病を悪化させる仕組みを突き止めた。

診療内容

口臭には飲食物、喫煙などによる一時的な口臭の他に、生理的口臭と病的口臭がある。生理的口臭は誰にでも生じることで、朝起きたときや空腹時、緊張したときなどに強くなる。それに対して「病的口臭は、糖尿病や鼻の病気など全身由来のものもありますが、9割は口腔内に原因があると言われています。歯周病、重度のむし歯、歯垢、唾液分泌の減少、舌の汚れである舌苔などによって引き起こされます」と森田歯科医師は話す。
臭いの主な原因物質は3種類の硫黄ガスで、細菌が口の中のタンパク質を分解・腐敗させることで作り出される。森田歯科医師は「3種類のうち、硫化水素は舌苔が多い場合に、メチルメルカプタンは歯周病がひどい場合に発生します。ジメチルサルファイドは鼻や喉の病気が関係しています」と説明する。
治療としては「まず口腔内の清掃を徹底し、歯周病や虫歯を治療します。当科で行っている歯周病予防のひとつに、術者ブラッシングがありますが、これは歯科医師や歯科衛生士によるブラッシングのことです。治療前と後では、硫黄ガスの値も減少します。歯垢は歯間ブラシやデンタルフロスを活用し、舌苔は舌ブラシやガーゼで取り除きます。また、対処療法としては洗口剤もあります。殺菌と臭いを中和させる作用をかねそなえた、効果が長時間続く製品もあります」唾液の分泌量が減少するのは病気やストレス、加齢などさまざまな原因が考えられる。パソコンに長時間向かっていたり、囲碁や将棋で長考した後も、口は乾きやすい。「水分を補給したり、ガムを噛むのも唾液を増やすひとつの方法です」と森田歯科医師はアドバイスしている。

医師プロフィール

1982年3月 大阪大学歯学部歯学科 卒業
1982年4月 岡山大学歯学部予防歯科学講座助手
1987年4月 岡山大学歯学部附属病院講師
2000年12月 北海道大学大学院教授
2008年4月 岡山大学大学院医師薬学総合研究科教授
2011年4月 岡山大学病院副院長、岡山大学副理事