福田光男 歯科医師 (ふくだみつお)

愛知学院大学歯学部附属病院

愛知県名古屋市千種区末盛通2-11

  • 特殊診療科(口臭治療科)
  • 診療部長、教授

歯科 歯科口腔外科

専門

歯周病治療・口臭症治療・レーザーを用いた歯周治療

福田光男

気になりだすと悩んでしまい、時には心理的なケアが求められる口臭治療。ていねいな問診と検査で原因をきちんと見きわめ、耳鼻科など他の診療科とも連携を取りながら、一人ひとりに最適な治療を実践している。口臭に気づいたきっかけなどを記入する問診票をもとにした調査研究を踏まえ、初診時の患者の心理状況にも配慮。日常生活に不安を覚えるケースや、口臭を意識しすぎてドクターショッピングを繰り返す実態をつかみ、より適切な患者対応に活かしている。

診療内容

日本口臭学会では、口臭ならびに口臭症を以下のように定義している。 
「口臭とは、本人あるいは第三者が不快と感じる呼気の総称である」
「口臭症とは、生理的・器質的(身体的)・精神的な原因により口臭に対して不安を感じる症状である」
口臭は、生理的口臭、口腔由来の病的口臭、全身由来の病的口臭に分類される。このうち最も多いのは生理的口臭で、口腔や身体に異常がないのに臭いが生じている場合で、起床時の臭いなどがある。はがれ落ちた口の中の粘膜や食べ物のカスなどが、口内に400~600種類もいるとされる細菌や酵素によって腐敗され、ガスが発生して臭いのもととなっている。一方、口腔由来の病的口臭とは、歯周病やう蝕(虫歯)、舌苔などが原因となって発生する口臭のことで、最も多いのは歯周病である。また、全身由来の病的口臭は、耳鼻咽喉科関連疾患が多いく、他に糖尿病、肝臓病、腎臓病、シェーグレン症候群などの病気が原因となって発生する。口腔ケアのみの対応では不十分なことがある。
口臭治療科では、問診票の記入から治療がスタートする。口臭を意識し始めた時期、気づいた理由、口臭についてのこれまでの受診歴、困っていること、相談できる人の有無などを記入することで、患者の現状を知る手がかりになる。福田歯科医師らは問診票をもとに、さらに詳しい聞き取り調査を行い、機器による口臭測定を実施。その上で口腔内外の検査を行って原因の特定につなげていく。
診断の結果、口腔に原因があると考えられる場合は、歯周病やう歯の治療、歯石の除去、舌苔のケアなどが行われる。食事をはじめとする生活習慣の改善やブレスコントロールについてアドバイスされることもある。再診時には再び口臭を測定して、症状を再評価。治療の継続の妥当性が検討される。一方、全身病が原因と推定される場合は、リエゾン治療と呼ばれる他の診療科や医療施設への紹介が行われ、患者によっては、口臭と他の治療を並行して行うケースもある。また、精神的な悩みを抱えがちな患者に対しては、カウンセリングを始めとするメンタル面でのケアも実施される。

医師プロフィール

1982年3月 東京医科歯科大学大学院 修了
1982年4月 東京医科歯科大学歯学部助手
1989年1月 愛知学院大学歯学部講師
1994年4月 同上 助教授
2001年1月 同上 附属病院口臭外来科長併任
2008年4月 特殊診療科教授(口臭治療科)