中島亨 医師 (なかじまとおる)

杏林大学医学部付属病院

東京都三鷹市新川6-20-2

  • 精神科
  • 准教授

精神科 神経科 内科

専門

睡眠障害(不眠症)

中島亨

中島亨医師は、睡眠障害治療センターを中心に、睡眠障害の検査、治療、睡眠衛生指導などを行っている。入院患者に対しては、終夜睡眠ポリソムノグラフィ、行動ロガー、深部体温持続測定装置を用いた検査を行う。治療の際には、薬物療法に加え、各種精神療法や生活上の助言、環境調査など、生物・心理・社会的な視点から総合的な医療を提供。睡眠医療認定医として、患者自身が睡眠障害の原因を知り、適切な改善方法を実践できるよう手助けする。薬に頼りすぎない睡眠改善のノウハウも伝授している。

診療内容

脳に異常があって生じる疾患から心理的なストレスによって引き起こされる疾患まで、幅広い「こころの病」を治療の対象としている同科。患者のこころの状態を、生物学的(脳や身体の異常の有無)、心理学的(個人のストレスやライフサイクルの問題など)、社会的(家族関係、職場や学校の環境など)視点から総合的に判断し、各人にとって最善の医療を提供している。
同科で診療の対象としている主な疾患は、うつ病や躁うつ病などの気分障害、統合失調症、パニック障害などの神経症性障害、睡眠障害、てんかん、認知症、摂食障害など。また、職場や学校におけるメンタルヘルスにも対応している。多摩地区唯一の大学病院の精神科として、精神障害全般の治療を行っているのが特徴だ。薬に反応しない難治性のうつ病に対する経頭蓋磁気刺激法(TMS)など、先進医療にも積極的に取り組んでいる。
中島医師が専門とする睡眠障害は、眠れない、夜中や早朝に目が覚める、寝ても疲れがとれない、起きられないなどの様々な症状を引き起こす。朝起きることができずに会社や学校へ遅刻を繰り返すなど、社会生活に深刻な影響を及ぼすこともあるという。「精神科の“かかりどき”は生活への影響が出はじめたときです」と話す中島医師。質の良い睡眠を確保できなくなったら、一人で思いつめず専門医に相談しよう。
同院では、睡眠障害の診断と治療のニーズにこたえるため、中島医師が中心となって睡眠障害治療センターで専門的な診療を行っている。睡眠障害には、睡眠時無呼吸症候群、過眠症、睡眠覚醒リズム障害、ムズムズ脚症候群などが含まれ、効果的に対処するためには症状を引き起こしている原因を適切に突き止めることが大切だ。中島医師は、毎日の睡眠時間を記録する日誌や問診、検査入院により、睡眠障害の程度や原因を把握。2010年度には240名が睡眠障害で入院し、終夜睡眠ポリソムノグラフィ(PSG)、行動ロガー、深部体温持続測定装置などを用いた検査を行った。
睡眠障害の中には薬があまり効かないものもある。その中の一つである睡眠覚醒リズム障害では、ヒトの睡眠の特徴の一つである、睡眠の概日リズムからの独立性を明らかにしながら治療を進めていく。「睡眠を知ることでご自身の眠りをコントロールし、快適な日常生活を取り戻してほしいと考えています。」と語り、睡眠障害に悩む多くの患者のQOLを改善している。

医師プロフィール

1987年 東京大学医学部 卒業
日本電信電話株式会社関東逓信病院 医師、帝京大学医学部附属溝口病院 助手、国立精神・神経センター武蔵病院 医師、現在、杏林大学医学部精神神経科学教室 准教授