井上雄一 医師 (いのうえゆういち)

睡眠総合ケアクリニック代々木

東京都渋谷区代々木1-24-10 TSビル1F

  • 理事長

心療内科 精神科 内科

専門

睡眠障害全般(睡眠時無呼吸症候群、不眠症など)、睡眠学、自律神経学、臨床精神薬理学

井上雄一

井上雄一医師は、睡眠障害の診療、研究、啓発、教育など多方面からこの病気に取り組む睡眠治療のエキスパートであり、日本のSAS医療を牽引する存在。2010年5月からは厚生労働省が後援するSASプロジェクトの代表顧問として、啓発活動にも尽力している。SASなどの睡眠障害は、総合的な診断・治療が求められる。睡眠自体を改善するためには、全身を診る必要があるという観点から、理事長を務める睡眠総合ケアクリニック代々木は、呼吸器科・耳鼻咽喉科に加え、神経内科・精神科・歯科までカバーしている数少ない専門施設として知られる。

診療内容

【睡眠時無呼吸症候群(SAS)】
 眠っている間に呼吸がしばしば止まる。放置すると糖尿病や脳卒中の原因になるほか、昼間の眠気が事故につながる場合もあり、身体的にも社会的に問題視されている危険な病気である。
 睡眠時に呼吸が止まるため、深い睡眠を取ることができず、昼間の自覚症状として、たびたび睡魔に襲われる、注意が散漫となる、などがある。日本における有病率は人口の4%、患者数は400万人以上とも推定されているが、まだまだ病院を受診している人は少ない。このSASに対して井上医師は、睡眠総合ケアクリニックの理事長として診断・治療にあたるほか、東京医科大学睡眠学講座の教授として臨床研究と臨床医の育成にも従事してきた。さらに2010年5月からは厚生労働省が後援する「睡眠時無呼吸症候群発見プロジェクト」の代表顧問として、啓発活動にも尽力している。
 同院を訪れる睡眠障害の患者は月に1,400人ほど。日本でも有数の患者数を誇る。総合的な活動において、井上医師は日本のSAS医療を牽引する存在でもある。
「SASは慢性疾患で、治療を長期間続ける必要があるが、治せない病気ではありません。重症患者には、CPAP(持続陽圧呼吸療法)を行うことが多いです。 これは鼻マスクを介して、処方された空気を気道へ送り、常に圧力をかけて空気の通り道がふさがれないようにする治療法です。症状が軽い場合には、マウスピースを使って下あごを前に数ミリ出して、喉が広がるようにする治療も効果がありますね。あとは肥満が原因の場合は、痩せるだけでも治ることが結構あります」(井上医師)
SASなどの睡眠障害は、総合的な診断・治療が求められる。「呼吸だけをよくするのではなく、ちゃんと眠れるようにしなければなりません。睡眠自体を改善するためには、全身から診る必要がある。よって当院では、患者さん一人ひとりの特性にあわせたテーラーメイドの治療がモットーです」(井上医師)
井上雄一
【不眠症】
 睡眠に対する悩みがある日本人は3人に1人と言われる。睡眠障害の中でも「入眠困難(寝つきが悪い、熟睡できない)・中途覚醒(夜中に目が醒める、朝早く目が醒める)」などの症状を不眠と言う。睡眠不足により昼間眠くなる、集中力が低下する、ミスが多くなる、イライラするなど日常生活に支障を来してしまったり、免疫機能が低下して病気にかかりやすくなる。寝られない状態が続く場合は、早めに医療機関の受診をお勧めする。
 近年の研究では、5時間未満の睡眠を続けていると徹夜明けと同様に注意力や集中力が低下すること、日中の疲労感や眠気が強まること、高血圧や脂質代謝異常などの病気につながること、心筋梗塞や脳梗塞などを発症リスクが高まることが報告されており、うつ病発症の危険因子であるとされている。良質で十分な睡眠の確保は健康維持に不可欠。人間の体の中には体内時計が備わっており、夜に眠り朝に目覚めるのは、その体内時計の働きによるもの。体内時計に合わせ、日中は活動し夜は休息するというメリハリのある生活を行うことで、眠りの質が高まりぐっすり眠れるようになる。普段の生活でほんの少し意識を変えることで、不眠症の解消につながる。でも、自分ではなかなかリズムがつかめない人は、睡眠外来や睡眠専門の医療機関に相談してみよう。

医師プロフィール

1982年 東京医科大学卒業 鳥取大学大学院
1987年 医学博士 鳥取大学医学部神経精神医学助手
1994年 同上講師
1999年 順天堂大学医学部精神医学講師
2003年 代々木睡眠クリニック院長
2008年 東京医科大学 睡眠学講座 教授
2011年 医療法人社団絹和会 理事長